10月12日から始まった「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ。初戦は6対0で北海道日本ハムが快勝し、2戦目は土壇場の9回に福岡ソフトバンクが大逆転。3戦目は初回にいきなり4点を奪った北海道日本ハムが勝利し、15日に行われた4戦目は福岡ソフトバンクが意地の勝利で日本シリーズ進出に待ったをかけた。
これでアドバンテージを含めた両者の勝利数は北海道日本ハムが3勝、福岡ソフトバンクが2勝。依然北海道日本ハムの日本シリーズ進出に王手という状況は変わらない。
すでに16日の予告先発は北海道日本ハム・加藤投手、福岡ソフトバンク・攝津投手と発表されているが、両投手の成績や今季の両チームの対戦成績などをもとに、明日の展開を占うことにする。
【北海道日本ハム対福岡ソフトバンク 今季のレギュラーシーズンの対戦成績】
・北海道日本ハム
25試合15勝9敗1分 103得点 76失点 打率.247 防御率2.80
・札幌ドーム 対福岡ソフトバンク
9試合 3勝5敗1分 打率.212 防御率3.28
・福岡ソフトバンク
25試合9勝15敗1分 76得点 103失点 打率.236 防御率3.88
・札幌ドーム 対北海道日本ハム戦
9試合 5勝3敗1分 打率.257 防御率3.05
今季のレギュラーシーズンの通算対戦成績は15勝9敗で北海道日本ハムが6つの勝ち越し。ヤフオクドームでの対戦成績は9勝2敗だが、札幌ドームだと3勝5敗と立場が逆転。ファイナルステージの4戦は互いに譲らず2勝2敗の五分と白熱の戦いが繰り広げられている。
【10月16日 両予告先発の今季の対戦成績】
・北海道日本ハム・加藤投手
対福岡ソフトバンク 8試合 2勝1敗 防御率3.76
対福岡ソフトバンク(札幌ドーム) 3試合 1勝1敗 防御率3.63
・福岡ソフトバンク・攝津投手
対北海道日本ハム 1試合 0勝0敗 防御率3.86
対北海道日本ハム(札幌ドーム) 今季登板なし
すでに発表されている5戦目の予告先発投手の二人。加藤投手は対福岡ソフトバンク戦で2勝1敗、防御率3.76と特筆すべき数字ではないが、敗戦を喫した試合も6回2失点と内容は悪くなかった。1年目にして中継ぎと先発を献身的にこなす若き左腕に期待したい。
対する攝津投手は今季の北海道日本ハム戦で0勝0敗、防御率3.86。直接対決の機会は少なく、それがこの大一番にどう影響するかは未知数だ。今季の開幕直後は調子が上がらなかったが、シーズン後半に一軍に復帰してからは安定しており、直近の対千葉ロッテ戦でも6回途中無失点の好投。新人の加藤投手に経験の差を見せつけられるか。
【対攝津投手のキーマン】
中田選手 3打数1安打1本塁打3打点 打率.333
陽選手 4打数1安打0打点 打率.250
【対加藤投手のキーマン】
柳田選手 13打数6安打0打点 打率.462
松田選手 11打数5安打1本塁打5打点 打率.455
対攝津投手のキーマンは主力の2選手を挙げたい。中田選手の今季の対戦成績は3打数1安打1本塁打3打点、打率.333。15日の試合では無安打に終わったが、今季本塁打を放っている攝津投手から勝利を引き寄せる一振りが見せられるか。
陽選手は2014年からの3年間で27打数10安打3打点、打率.370と攝津投手を打ち崩している。今季の対戦成績こそ少ないが、直近3年間を通した相性の良さで打ち崩せるかが勝敗を分けるということになるかもしれない。
対する福岡ソフトバンクは、対加藤投手との対戦で柳田選手と松田選手が好成績。5割近い打率を残し、幾度も好機を演出した。松田選手に至っては、11打数で5打点と勝負強さを発揮。16日の大一番でも同様にプレッシャーをかけることで攻略の糸口が見えてくるだろう。
15日の試合では3連覇を目指す福岡ソフトバンクが意地の勝利であと一歩のところで踏みとどまった。明日はルーキー左腕とベテラン右腕による対決となる。ルーキーが4年ぶりの日本シリーズ進出へ導くか、それともベテラン右腕が躍動し逆王手をかけるか。明日の試合も必見だ。
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