ほっと神戸で行われた北海道日本ハムとオリックスの一戦。昨日の試合では、今季初登板の有原投手が8回1失点の快投を披露し、息詰まる投手戦を制した北海道日本ハム。今日の先発は加藤投手だ。前回登板の千葉ロッテ戦では7回2失点の好投を見せるも勝ち負けはつかず。復活のエースに続き、今季初勝利を挙げたい。

対するオリックスの先発は山岡投手だ。今季ここまで2試合に先発して防御率5.56と精彩を欠き、勝ち星はなし。前回登板の埼玉西武戦では、7回に埼玉西武打線に捕まった。前回の反省を生かし、まずは1勝を目指す。

初回、山岡投手は得意の縦に割れるスライダーを中心に投球を組み立て無失点。3回表、4回表にそれぞれ1死1,3塁のピンチを招くものの、後続をしっかりと抑え、得点を与えない投球を続ける。

対する加藤投手もストレートとスライダーを巧みに操って1回裏を3者凡退に抑えると、そこからリズムに乗り、4回までオリックス打線に許した安打はわずか1つ。昨日同様に、試合は投手戦の様相を呈する。

緊迫した試合の均衡を破ったのはオリックス。5回裏、1死から4月10日以来のスタメンとなった6番・伏見選手が期待に応える安打を放つ。続くマレーロ選手はバットを折りながらも左中間に打球を運び、1死1,3塁と先制の好機を迎えた。

ここで2死から9番・若月選手が初球の変化球を捉え、先制の2点適時打。2点目のジャッジに関して北海道日本ハムがリクエストを要求するも判定は変わらず。オリックスが待望の先制点を奪う。

勢いに乗ったオリックス打線は、6回裏に再び攻勢を仕掛ける。1死から3番・吉田正選手が右翼フェンス直撃となる二塁打を放つと、続くロメロ選手が四球を選んで1死1,2塁の場面で、5番・小谷野選手が低めの直球を振り抜き、追加点となる適時打。

さらになおも2死満塁の場面で8番・安達選手が適時打を放ち、5対0とオリックスが大きくリードを広げた。8回裏にも2点を追加し、9回表は澤田投手が締めて試合終了。オリックスと北海道日本ハムのカード最終戦は、7対0でオリックスが勝利した。

勝利したオリックスは、先発の山岡投手が6回無失点の好投で今季初勝利。打線も、3月31日以来となる2桁安打を記録するなど、投打が噛み合った試合内容となった。対して、敗れた北海道日本ハムは、オリックス投手陣の前に打線が沈黙。次カードは好調の埼玉西武だけに、打撃陣の復調が待たれる。