岸孝之が今季初勝利。楽天がオリックスのエースを打ち崩し、連敗脱出

パ・リーグ インサイト

2018.4.10(火) 22:02

4月10日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと楽天の今季初対決。2勝7敗で最下位に沈んでおり、なかなか波に乗れない両チーム。先発はオリックスが金子千尋投手、楽天が岸投手である。

精密なコントロールを持つ好投手同士の投げ合いということで投手戦が予想されたが、金子千尋投手は立ち上がりから苦しんだ。その隙を逃さず、初回、先頭の島内選手と2番・茂木選手が連打で攻める。3番・ペゲーロ選手は三振に倒れたものの、1死1,3塁から4番・ウィーラー選手のゴロの間に三塁走者が生還。楽天がスピーディーに1点を先制した。

3回表にも、先頭のオコエ選手が死球を受けるなどして2死2塁の場面、3番・ペゲーロ選手が金子千尋投手の高めの直球を捉えた。ペゲーロ選手らしい豪快な打球は右中間席上段に飛び込む2ランとなり、これでスコアは3対0。試合序盤で、楽天が3点のリードを握る。

4回裏、3点を追うオリックスは、先頭の宗選手が内野安打で出塁し、後続が打ち取られる間に3塁に進塁。2死3塁から4番・ロメロ選手が適時打を放って1点を返すが、直後の5回表に金子千尋投手の暴投で1点を失い、4対1と楽天がリードを広げた。

金子千尋投手は5回4失点でマウンドを降り、後を受けた中継ぎ陣は楽天打線の追加点を粘り強く阻む。しかし、オリックス打線は楽天投手陣を打ち崩せず、楽天リードの4対1のまま、試合は終盤へ。

8回裏、3番・吉田正選手がソロアーチを架けて点差を2点に縮め、反撃の機運を高めるも、9回裏に登板した松井裕投手がそれ以上の加点を許さず。リードを守って試合を締め、今季初のオリックスと楽天の一戦は4対2で楽天が勝利した。

楽天の先発・岸投手は6回1失点で今季初勝利。不振に陥ったと囁かれていた福山投手、松井裕投手らの勝ちパターンも無失点リリーフに成功した。打線は好調・不調の選手がはっきり分かれているが、銀次選手や三好選手は好守備でチームを盛り立てた。敗れたオリックスはエース・金子千尋投手が予想外の乱調。ロメロ選手、吉田正選手が打点を挙げたことは明るい話題と言える。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE