ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと埼玉西武の3連戦初戦。千葉ロッテの先発は石川投手だ。前回登板では、7回1失点の好投で勝利投手となっている。今日は好調・埼玉西武打線を相手にどのような投球を見せるか、注目だ。
対する埼玉西武は開幕8連勝中と波に乗る。64年ぶりとなる開幕9連勝を託されたのは、十亀投手だ。前回登板では、7回2失点で白星を挙げた。ここまでリーグトップの成績を残している打線の援護を信じて、今日も試合を作りたい。
試合が動いたのは2回表だった。1死から7番・外崎選手が四球を選んで出塁すると、続く8番・メヒア選手が右中間を真っ二つに破る適時二塁打。ここまで打撃で苦しんでいたメヒア選手の一打で、埼玉西武が1点を先制した。
幸先良く援護を受けた十亀投手は、球威のある直球と鋭いスライダーを武器に、4回まで千葉ロッテ打線を無安打に抑える圧巻の投球。石川投手も失点こそしたものの、以降は埼玉西武打線に追撃を許さない好投を見せた。試合は埼玉西武が1対0でリードし、中盤戦に突入。
5回裏、円陣を組んだ千葉ロッテが、ついに反撃に出る。先頭の井上選手がチーム初安打を放って出塁すると、2死から7番・福浦選手も四球を選び、1,2塁とチャンスを拡大する。ここで8番・清田選手の放った投ゴロを十亀投手が一塁に悪送球。二塁走者が生還し、千葉ロッテが1対1と試合を振り出しに戻した。
これで波に乗った千葉ロッテは、6回裏にも攻勢に出る。四死球と盗塁で1死2,3塁の好機を迎えると、4番・井上選手がしっかりと犠飛を上げて1点を勝ち越す。続く7回裏にも犠飛で点を追加。4回裏から着実に1点を重ねた千葉ロッテが、点差を3対1の2点に広げて試合は終盤を迎えた。
8回裏に入っても千葉ロッテは攻撃の手を緩めない。先頭の藤岡裕選手が内野安打を放ち、続く中村選手は敵失で出塁して盗塁に成功。そして1死2,3塁から、鈴木選手の犠飛と李選手の適時打でさらに2点を加え、千葉ロッテが点差を5対1の4点に。4点リードで迎えた9回表のマウンドには内投手が上がり、埼玉西武打線の反撃を1点に抑えた。
試合は5対2で千葉ロッテが勝利し、埼玉西武の連勝は8でストップした。勝利した千葉ロッテは、チャンスを逃さずものにする細やかな攻撃で、試合の主導権を渡さなかった。敗れた埼玉西武は守備で精彩を欠き、流れを相手に渡してしまった。
明日の試合は、千葉ロッテの先発が二木投手、埼玉西武がカスティーヨ投手。千葉ロッテがカード勝ち越しを決めるか、埼玉西武が成績を五分に戻すか、注目だ。
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