快進撃続く埼玉西武 史上3度目の開幕8連勝 優勝遂げた過去2度に続けるか

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2018.4.10(火) 16:06

埼玉西武・山川穂高選手
埼玉西武・山川穂高選手

64年ぶりの9連勝を目指し、10日千葉ロッテと対戦

埼玉西武ライオンズの快進撃が止まらない。開幕から8連勝、これはNPB史上4番目に長い記録だ。

これまで開幕から7連勝以上したチームは、記録続行中の埼玉西武も含め13ある。そのシーズンの最終結果と合わせて紹介する。

11連勝・西鉄 1954年3/27-4/10→優勝
11連勝・中日 1999年4/2-4/16→優勝
10連勝・南海 1955年3/26-4/7→優勝
8連勝・オリックス 1989年4/9-4/19→2位
8連勝・西武 1991年4/6-4/17→優勝
8連勝・埼玉西武 2018年3/30-→?
7連勝・大阪 1938年春4/29-5/14→優勝
7連勝・巨人 1941年4/3-4/15→優勝
7連勝・毎日 1952年3/22-3/29→2位
7連勝・南海 1954年3/27-4/4→2位
7連勝・中日 1963年4/13-4/25※→2位
7連勝・阪神 2002年3/30-4/6→4位
7連勝・巨人 2013年3/29-4/7※→優勝

※=1分含む

13例中、優勝は7回。8連勝以上の6例では5回と優勝の確率はかなり高いと言えよう。しかし、2002年の阪神だけではあるが、開幕7連勝をしながら6月に8連敗をし、Bクラスの4位で終わった例もある。

また1954年は、西鉄が開幕から11連勝した一方で、南海も開幕から7連勝。両チームが大接戦を演じた末、0.5ゲーム差で西鉄が優勝したが、両チームともに勝率.650を超えた。

1954年西鉄、1991年西武には錚々たるメンバー並ぶ

西武は、西鉄時代も含め開幕7連勝以上が3度ある。これは最多で、過去2度とも優勝している。1954年、1991年はどんなメンバーで戦っていたのだろうか。

【1954年西鉄ライオンズの主力陣】
捕手・日比野武 3本36点2盗 打率.230
一塁・河野昭修 13本41点9盗 打率.264
二塁・仰木彬 5本26点15盗 打率.216
三塁・中西太 31本82点23盗 打率.296
遊撃・豊田泰光 18本63点33盗 打率.241
外野・関口清治 27本87点19盗 打率.276
外野・大下弘 22本88点11盗 打率.321
外野・高倉照幸 3本16点5盗 打率.255

投手・河村久文 25勝12敗 防御率1.99
投手・西村貞朗 22勝5敗 防御率1.77
投手・大津守 18勝11敗 防御率1.78
投手・川崎徳次 10勝10敗 防御率2.38

まだ“大投手"稲尾和久氏が入団する前だった。仰木彬氏、中西太氏、豊田泰光氏、大下弘氏の4選手が野球殿堂入りしている。

【1991年西武ライオンズの主力陣】

捕手・伊東勤 8本44点3盗 打率.212
一塁・清原和博 23本79点3盗 打率.270
二塁・辻発彦 8本43点16盗 打率.271
三塁・石毛宏典 13本61点8盗 打率.269
遊撃・田辺徳雄 11本54点3盗 打率.267
外野・平野謙 3本41点13盗 打率.281
外野・秋山幸二 35本88点21盗 打率.297
外野・吉竹春樹 2本16点4盗 打率.256
DH・デストラーデ 39本92点15盗 打率.268

投手・郭泰源 15勝6敗1S 防御率2.59
投手・工藤公康 16勝3敗0S 防御率2.82
投手・渡辺智男 11勝6敗1S 防御率2.35
投手・渡辺久信 7勝10敗0S 防御率4.40
投手・石井丈裕 7勝5敗0S 防御率3.26
投手・潮崎哲也 10勝3敗5S 防御率4.48
投手・鹿取義隆 7勝1敗8S 防御率1.78

伊東勤氏、秋山幸二氏、工藤公康氏の3人が殿堂入り。辻発彦氏は現埼玉西武監督、工藤公康氏は福岡ソフトバンク監督、鹿取義隆氏は巨人GMと要職に就いている。

いずれも球史に残る錚々たる顔ぶれであることがわかる。

今季の埼玉西武は、山川穂高選手、源田壮亮選手、森友哉選手など20代の若い選手が台頭している。彼らは大先輩のようにレジェンドになれるだろうか。

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