前カードの楽天との3連戦を2勝1敗で勝ち越し、シーズン戦績を4勝4敗と五分に戻した福岡ソフトバンク。対する北海道日本ハムは、千葉ロッテとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し、5勝4敗でリーグ2位につけている。
ここでは4月8日のそれぞれの試合内容を振り返りながら、10日からヤフオクドームで行われる試合の見どころを見ていく。
【昨季対戦成績】
福岡ソフトバンク→17勝、北海道日本ハム→8勝
福岡ソフトバンクは8日に楽天と対戦し、先発の中田投手が7回無失点と好投した。5対3で迎えた9回裏、サファテ投手が珍しくピンチを招くも、最少失点に抑えて辛くも逃げ切っている。
一方の北海道日本ハムは8日に千葉ロッテと対戦。先発した加藤投手が7回2失点と好投するも打線が援護しきれず、2対2で延長戦へ突入。そのまま迎えた11回表に3点を奪われ、惜しくも6連勝はならなかった。
10日、今季初対決となる福岡ソフトバンクと北海道日本ハム。福岡ソフトバンクの予告先発は東浜投手だ。前回登板となる3日の埼玉西武戦では5回まで1失点に凌ぐ投球を見せたが、6回に2本の2ランを打たれるなどして5失点を喫し、7回6失点で敗戦投手になっている。
対する北海道日本ハムの予告先発は上沢投手。前回登板となる3日の楽天戦で7回無失点の好投を披露しており、10日の投球にも期待できる。
本拠地で勝ち越してシーズン成績を白星先行に持っていきたい福岡ソフトバンクだが、中継ぎ陣に不安が残る。8日の試合では森投手が3失点、サファテ投手が1失点と8回以降に4点を失っている。
また、セットアッパーを務めていた岩嵜投手が右肘を故障し、前半戦の復帰は絶望的だという。昨季72試合に登板したリリーフエースの離脱は、間違いなく大きな痛手となる。
しかし、そんな中ドラフト2位ルーキー・高橋礼投手が中継ぎ要因として一軍に昇格する予定。タイミングを外す投球を持ち味とするサブマリンが、不調の中継ぎ陣の光になれるか。
一方の北海道日本ハムも中継ぎ陣に不安が残る。井口投手が7日、8日と連日の失点で登録抹消され、8日に緊急降板した宮西投手は左背筋の炎症だということが判明した。そんな中、注目したいのがトンキン投手。ここまで5試合に登板し防御率0.00、1勝2セーブと奮闘している。
後ろに不安が残る両チーム。野手が奪ったリードを、中継ぎ陣が守り切れるか。中継ぎ陣の奮起、継投のタイミングが勝負のカギを握る。
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