4月8日、楽天生命パークで行われた楽天と福岡ソフトバンクのカード最終戦。昨日は終盤に上林選手の一打で勝ち越した福岡ソフトバンクが勝利し、対戦成績を1勝1敗の五分とした。カード勝ち越しを狙う今日は、中田投手が先発する。
一方の楽天は、2年目の池田投手が2度目の先発マウンドに。プロ初登板となった先週の千葉ロッテ戦では初勝利とはならなかった。自身初となる本拠地での登板で、記念すべき1勝を目指す。
楽天の先発の池田投手は、初回を3者凡退に打ち取るとその後も落ち着いた投球を披露。5回まで許した安打はわずかに2本と、福岡ソフトバンク打線に流れを渡さない。対する中田投手も5回まで被安打2、無失点と譲らず、5回を終えて0対0と緊迫した投手戦が続く。
こう着状態となった試合を動かしたのは、福岡ソフトバンクだった。6回表、先頭の本多選手が安打で出塁すると、3番・柳田選手の二塁打もあり1死2,3塁と先制機を迎える。ここで4番・内川選手が右方向へしっかりと犠飛を決め、福岡ソフトバンクが1点を先制する。
さらに8回表にも、先頭の柳田選手が四球を選ぶと、2死3塁から6番・中村晃選手が敬遠され2死1,3塁となる。ここで7番・松田選手、8番・上林選手、9番・甲斐選手と3者連続適時打が飛び出し、一挙に4点を追加。福岡ソフトバンクがリードを5点に広げた。
5点のビハインドとなった楽天だが、終盤から猛反撃を開始する。8回裏、先頭の代打・藤田選手が安打を放つと、1番・島内選手も続いて無死1,2塁と好機を作る。この場面で2番・茂木選手が中越えの適時三塁打を放ち、続く3番・ペゲーロ選手の内野ゴロの間に生還。楽天が3対5と2点差に迫った。
勢い止まらぬ楽天は9回裏、福岡ソフトバンクの守護神・サファテ投手にも襲いかかる。先頭の銀次選手の三塁打を皮切りに無死1,3塁とすると、代打・渡辺直選手の適時打で1点差に詰め寄る。一気に追い付くかと思われた楽天だったが、最後は2死満塁から打席に入った3番・ペゲーロ選手が三振に倒れ、試合終了。5対4で福岡ソフトバンクが辛勝を収めた。
楽天の猛追を振り切り、リードを守り切った福岡ソフトバンクが2連勝で3連戦の勝ち越しを決めた。先発の中田投手は7回を投げ被安打2、無失点と好投して今季初勝利。打線も終盤に得点を重ね、来週から始まる本拠地での連戦に向けて弾みをつけた。
一方の楽天は、昨日に続いて1点差の試合をものにできず2連敗。先発・池田投手の好投や、終盤に入っての反撃など好材料は多かったが、8回の大量失点が響く結果となった。
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