今季のパ・リーグのレギュラーシーズンも残すところあと2試合のみ。今日と明日、いずれも天候不良で流れた千葉ロッテ対楽天の代替試合。千葉ロッテの先発は、クライマックスシリーズでの登板へ向けて少しでも良い形で終わりたい唐川投手。一方の楽天・美馬投手も自身初の2桁勝利がかかっており、大事な勝負のマウンドとなる。

初回、千葉ロッテ打線がいきなり美馬投手に襲い掛かる。先頭の清田選手が二塁打で出塁し、岡田選手の安打、角中選手の適時打と3連打で先制に成功。さらに2死3塁となったところで5番・福浦選手が地面スレスレの変化球を片手一本でうまく拾う巧打。技ありの一打で、QVCマリンでの今季の防御率が0点台を誇る美馬投手から2点を奪う。

4回にも鈴木選手の適時二塁打で1点を加えて先発・唐川投手を援護。その唐川投手は、初回こそ連続四球でピンチを背負ったものの、味方の好守にも守られて無失点。2回以降は手元で伸びる直球に加え、タイミングを外す変化球で打たせて取り、5回58球、無失点。好投を披露し、良い状態、良いイメージのままマウンドを降りる。

試合は終盤に突入し、7回裏に岡田選手の適時三塁打で千葉ロッテが突き放すが、直後の8回表に楽天が反撃。2番・三好選手と3番・島内選手の連打で好機を生み、4番・ウィーラー選手の2点適時打で2点差に詰め寄る。

しかし、最終回の反撃を千葉ロッテの5番手・益田投手がしのいで逃げ切り。これで楽天の5位が決まり、パ・リーグの全順位も確定。2桁勝利にリーチがかかっていた美馬投手の自身初となる10勝到達も、非常に厳しい状況となった。