【試合戦評】安樂投手の好投光り楽天が快勝。4位浮上へ可能性を残す

パ・リーグ インサイト

2016.10.1(土) 00:00

オリックスは今夜の試合が今季最終戦。先発のディクソン投手は、8月20日の楽天戦以来白星から遠ざかっているが、今日勝てば来日4年目で初の2桁勝利となる。対する楽天の先発は、9月25日の北海道日本ハム戦で7回無失点と好投した安樂投手。楽天は今日を含めた残り試合の結果で4位フィニッシュの可能性があるだけに、気が抜けない一戦となる。

楽天は1回裏、1番・島内選手が安打で出塁すると、2番・藤田選手が犠打で1死2塁とする。3番・ペゲーロ選手は四球を選び、続くウィーラー選手は安達選手の好守で遊ゴロに終わるも、2死1,3塁。この場面で、茂木選手が低めのカーブを捉え、新人王獲得へのアピールとなる適時打。楽天が先制に成功する。

しかし2回表、1死ランナーなしの場面で、6番・西野選手が「早い回に追い付くことができて良かった」という7月8日以来の今季2号ソロを放ち、オリックスがすぐさま試合を振り出しに戻す。

同点で迎えた3回裏、先頭の島内選手が安打で出塁すると、続く藤田選手の犠打で1死2塁。この好機で3番・ペゲーロ選手が低めのカーブを捉えて適時打を放ち、楽天が勝ち越しに成功する。さらにランナーを1人置き、4番・ウィーラー選手が「ずっと狙っていたボールをしっかり仕留めることができた」という、バックスクリーンへの27号2ラン。クリーンアップの連打で一気に3点を追加する。

味方の援護を受けた安樂投手は、140キロ前後の直球に100キロ台のカーブなど、緩急自在の投球で4回から4イニングス連続の3者凡退。3回以降は立ち直り、チームに良い流れを呼び込む。

安樂投手の好投を受け、楽天打線が終盤に奮起する。7回裏に3番・ペゲーロ選手が左中間席に飛び込む10号2ラン。8回裏には、銀次選手と聖澤選手の連打で好機とし、岡島選手、足立選手の連続適時打で2点を追加。終盤に試合を決定付ける4点を奪取する。

8回1失点の安樂投手の後を受け、2番手・福山投手が今季68試合目のマウンドへ。きっちり最終回の反撃を防ぎ、試合はそのまま7点リードで楽天が快勝。投打ががっちりとかみ合い、すでに全日程を終えている埼玉西武とのゲーム差を1とし、4位浮上への可能性を残した。オリックスは、敗れてしまったものの、糸井選手が埼玉西武・金子侑選手と同数の53盗塁でシーズン終了。盗塁王のタイトル獲得をほぼ確実なものとした。

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