【試合戦評】鷹が本拠地最終戦を快勝。クライマックスシリーズへ弾みをつける価値ある1勝

パ・リーグ インサイト

2016.9.30(金) 00:00

28日の試合で北海道日本ハムがリーグ優勝を決め、今季は2位に終わった福岡ソフトバンク。対する楽天は、昨夜の試合で勝利し全日程を終えた4位・埼玉西武に1.5ゲーム差と迫った。今季はクライマックスシリーズ進出を逃したが、1つでも順位を上げて全日程を終えたいところ。

本拠地最終戦となる福岡ソフトバンクの先発は、今季楽天を相手に防御率1.42と相性の良い中田投手。一方の楽天の先発は、23日の北海道日本ハム戦で6回無失点の好投を見せ、自己最多タイの7勝目をつかみ取った釜田投手で試合は始まった。

初回、楽天は苦手としている中田投手をいきなり捉える。先頭打者・島内選手が安打で出塁すると、中田投手の送球ミスや連続四球などで1死満塁に。ここで5番・銀次選手が犠飛を放ち、楽天が先制点を挙げる。

一方の福岡ソフトバンクも、初回から負けじと攻勢に出る。2番・本多選手が安打で出塁すると、3番・中村晃選手がフェンス直撃の適時三塁打を放ち、すぐさま同点に追い付く。続く4番・内川選手の内野ゴロの間にさらに1点を追加し、試合をひっくり返す。

2回裏に松田選手の27号弾で1点を追加した福岡ソフトバンクは迎えた4回裏、内川選手が右前に安打を放ち先頭打者が出塁。続く打者は内野フライと空振り三振に終わったものの、7番・明石選手が振り逃げで2死1,2塁。ここで楽天・足立選手の悪送球もあり、2塁走者が生還して4点目を奪取。続く8番・鶴岡選手が適時打を放ち、リードを4点に広げる。

4位を狙うためにも負けられない楽天は7回表、先頭打者・三好選手が中田投手に代わりマウンドに上がった松本投手から2号ソロ。プロ初登板の相手を捉え2点目を挙げる。さらに追加点のほしい楽天だったが、松本投手にプロ初三振を奪われるなど後続が打ち取られ、この回は1得点のみに終わってしまう。

3点差に迫られた福岡ソフトバンクは7回裏。先頭の鶴岡選手が初球を振り抜き本塁打を放つと、2死から安打と四球で好機を作り、内川選手の2点適時二塁打で合計3点を奪って、再度突き放す。その後は3番手・飯田投手、守護神・サファテ投手の継投で反撃を許さず、福岡ソフトバンクが本拠地最終戦を快勝で締めくくった。

福岡ソフトバンクは2日にレギュラーシーズン最終戦を迎え、その6日後にはクライマックスシリーズ ファーストステージで千葉ロッテとの対戦となる。一方の楽天は、残り4試合で4位・埼玉西武との差は2ゲーム。もう後がない状況に立たされた。

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