WEB会議スタイルで行われた、監督たちの座談会
NHK総合で毎週日曜21時50分から放送中の『サンデースポーツ2020』。15日のOAでは、パ・リーグ6球団初の試みとなる「パ・リーグ監督トークバトル」が放送される。今回は先立って行われた収録の模様をレポートする。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、監督たちはそれぞれ本拠地近くや遠征先などからWEB会議で参加をし、スタジオでスタンバイする大越健介・副島萌生(そえじまめい)キャスターとトークを繰り広げた。ちなみに、監督全員WEB会議は初めて。監督同士がモニター越しで顔色をうかがうという、異例のトークバトルとなったが、果たしてーー
見どころは、新任で最年少の楽天イーグルス・三木肇監督が、偉大な先輩監督らに対してどう切り出すか。2012年・2013年シーズンは北海道日本ハム・栗山英樹監督のもとで内野守備走塁コーチとして、指導者の礎を築いてきた三木監督だが、番組内でもその頃を振り返り、あらためて栗山監督へ感謝を述べる姿は印象的だ。そして、ヤクルトでベテラン野手として名を馳せていた埼玉西武・辻発彦監督と、当時ドラ1新入団の三木監督の、お互いの初対面の印象を、23年越しに語る。
さらに、『“一番手ごわい”と感じるチームとは?』という質問では、監督たちの情報戦に注目。複数球団の名札を出す監督もいれば、ある球団に対して明らかなライバル視をする監督、さらには自球団の札を挙げる監督も。今季の勝負は球場ではなく、モニター越しにすでに始まっていることをうかがわせる。
収録が行われたのは、オープン戦も後半に差し掛かった、開幕戦延期決定以前の日。全球団先発投手の発表を終え、若手の起用、ベテランの調子が連日報道されているさなかだった。そんな話題のなかで発せられた、千葉ロッテ・佐々木朗希投手の工藤公康監督評は、千葉ロッテファンならずとも気になるところだろう。
放送はNHK総合で15日(日)夜9時50分より。BSではセ・リーグの監督たちの座談会と合わせて開幕前に再放送される予定だ。
開幕が待ち遠しいプロ野球ファン必見の、監督たちの水面下でのバトルをお楽しみいただきたい。
文・海老原 悠
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