CY右腕からも豪快弾、殿堂入り確実の大打者も認める「最高のスイング」
エンゼルスの大谷翔平選手が4日(日本時間5日)、本拠地インディアンス戦に「8番・DH」で2戦連続スタメン出場し、勝利に大きく貢献する活躍を見せた。第2打席で昨季のサイ・ヤング賞右腕クルーバー投手から2戦連発となる同点2ランを放つと、延長10回の第4打席では守護神アレン投手から中前打。二刀流の大暴れを喜んだのは、メジャー通算615本塁打の主砲アルバート・プホルス内野手だ。「どの球場だろうが、ライトからレフトスタンドまでホームランを放つパワーを持っている」と、まさに規格外の二刀流を絶賛している。エンゼルスは延長13回に3対2でサヨナラ勝利。2連勝で強豪インディアンスに勝ち越した。
引退後は有資格1年目での米国野球殿堂入りが確実視されているレジェンドも大谷選手の実力を手放しで絶賛した。延長13回の死闘を制したエンゼルスのクラブハウス。プホルス選手は2点を追う5回の第2打席にサイ・ヤング賞投手から2ランを放った大谷選手の一撃について質問されると、少し笑顔を浮かべた。
「最高のスイングだったね。外野フライじゃないんだぞ」
名投手から放った、2試合連続の一発。その豪快なスイングを称賛した。
大谷選手は3月31日の開幕戦で打者としてデビューを飾ると、1日(日本時間2日)の敵地アスレチックス戦で投手として初先発し、白星を飾った。さらに、本拠地デビュー戦となった3日(同4日)のインディアンス戦では初打席で3ラン。そして、この日はサイ・ヤング右腕撃ち――。
デビュー1週間での衝撃の大ブレークについて「驚きは?」と質問されると、プホルス選手は表情を一切変えずに答えた。
なぜプホルス選手に驚きはないのか―「今のところ素晴らしい仕事をしている」
「我々は彼のパワーを知っている。どんな時でもいいスイングをすれば、彼にはどの球場でもホームランを放つことができるパワーがある。レフトスタンドからライトスタンドまでだ。だから、驚くようなことはなにもないんだ!」
メジャー歴代7位の615本塁打を記録してきたプホルス選手は歴史にその名を刻む大打者だ。そんなスラッガーが大谷選手の規格外のパワーを認めている。
「彼はキャリアでずっと準備を続けてきた。最終的にいいバランスといいルーティーンを見つけたんだと思う。スプリングトレーニングで苦労したけれど、誰がそんなことを気にするんだ。誰だってスプリングトレーニングでは不振に陥るんだ。それは保証できる。彼は打席で余裕を見せている」
準備段階だったオープン戦では投げては防御率27.00、打っては打率.125という数字で地元メディアから厳しい視線を浴び、開幕をマイナーで迎えるべきという論調も飛び出していた。しかし、プホルス選手はオープン戦の結果に意味などないと言い切った。
「彼もここで居心地の良さを感じていると思う。投手として、打者として適応することができていると思う。今のところ、素晴らしい仕事をしているね」
メジャー18年で3度のMVPを誇る38歳も大谷選手のチームへの貢献に太鼓判を押していた。
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