ア軍メルビン監督、最速160キロの速球効果を指摘
エンゼルスの大谷翔平選手は1日(日本時間2日)、敵地アスレチックス戦でメジャー初先発初勝利を挙げた。
エンゼルスと契約前から“二刀流"として日米球界の話題となっていた23歳右腕は、6回を投げて3安打3失点。2回こそ左中間に強烈な3ランを浴びたが、それを除く5イニングでは相手打線を寄せ付けなかった。
この日の最速は160キロを計時。常時155キロ以上を叩き出しながら、スライダー、カーブとの緩急差、スプリットとの高低差を生かして6奪三振を記録した。アスレチックスを率いるボブ・メルビン監督は、大谷選手の投げる球種について「バランスのいい持ち球」と高評価。
「98マイル(約158キロ)を投げる投手に対しては、打者はかなり早くバットを始動させなければならないが、そうすると今後は彼の変化球が生きてくる」と、速球と変化球が互いに補完し合っている様子を指摘したという。
一般に、投手と打者が初対戦する場合は、投手の方が有利だと言われる。メルビン監督は「対戦する機会があればあるほど、自分に対してどう攻めてくるのかとか、良いアイデアは生まれるもの」と次回対戦での攻略を期待すると同時に、「とは言っても、次にうまくいくとは限らない。彼は本物のようだね」と感心した。
敵将に「本物」と言わせた大谷選手。次回対戦では対策を立ててくるであろうアスレチックスに、どんなピッチングを披露するのか、期待したい。
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