【試合戦評】延長戦で鮮やかな勝利。千葉ロッテが2年連続クライマックスシリーズ進出を決める

パ・リーグ インサイト

2016.9.24(土) 00:00

今日の試合で勝利すれば、2年連続のクライマックスシリーズ進出が決まるという千葉ロッテにとって重要な一戦。開始直前に雨脚が強まったため、約40分遅れで試合開始となった。

初回、1番・岡田選手の3試合連続安打となる三塁打で好機を迎え、3番・角中選手がきっちりと犠飛を放ち、千葉ロッテが幸先良く1点を先制する。

2回以降は両先発がともに無失点に抑える投球。千葉ロッテ・石川投手が打たせて取る投球でアウトを積み重ねれば、来日初の2桁10勝を狙うオリックス・ディクソン投手は4回までに6三振を奪う対照的な投球を展開していく。

中盤、抑え込まれていたオリックスが攻勢に出る。まずは5回、6番・西野選手が安打で出塁し、1死後に園部選手が「なんとか援護したいと思っていました」という右中間への一打で同点とする。6回表には、好機から5番・中島選手、西野選手の連続適時打でさらに2得点。試合をひっくり返す。

援護を受けたディクソン投手は、5回以降は打たせて取る投球にスイッチ。緩急自在の投球で7回1失点に抑えてマウンドを後に託す。

しかし9回。千葉ロッテが粘りの反撃を見せる。まずは先頭の6番・鈴木選手が初球を打って安打で出塁し、8番・中村選手が6球連続ファウルで粘ったのち、12球目の高めの直球をフルスイング。しっかりと捉えた打球がレフトポール際に吸い込まれ、土壇場で起死回生の5号2ランで同点。延長戦へ持ち込む。

10回表のオリックスの攻撃を6番手・南投手が無失点で終えると、その裏、千葉ロッテは先頭の加藤選手が安打、続く角中選手の打球はあと少しでサヨナラ本塁打というフェンス直撃打。これ以上ない絶好機を迎えると、細谷選手がサヨナラ打。劇的な勝利で2年連続のクライマックスシリーズ進出を決めた。

チームの勝ち頭・石川投手に勝利はつかず、福岡ソフトバンク・和田投手に並ぶ15勝目はお預け。しかし敗戦目前の9回に追い付き、延長10回に勝負を決めてチームの地力を見せ付けた。2010年以来の「史上最大の下克上」へ、千葉ロッテが一気の頂点奪取を目指す。

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