【試合戦評】福岡ソフトバンクが天王山連敗のうっぷんを晴らす快勝

パ・リーグ インサイト

2016.9.23(金) 00:00

直接対決の2連戦で痛恨の連敗を喫し、北海道日本ハムの優勝マジック点灯を許した福岡ソフトバンク。今季初対決となる自身10連勝中の埼玉西武先発・菊池投手を攻略できるかがこの試合のカギとなる。また、熾烈な盗塁王争いを繰り広げる埼玉西武・金子侑選手の盗塁にも注目が集まる。

試合は、2回まで両チームともに走者を出しながらも無得点に終わり、迎えた3回表。2死から8月4日以来となるスタメン出場の9番・城所選手が自身9月3日以来の安打で出塁。すると続く1番・今宮選手が自身初の2桁本塁打となる10号2ランを放ち、先制に成功する。

次の4回表の攻撃でも、福岡ソフトバンク打線は手を緩めることなく襲い掛かる。先頭の4番・内川選手の安打と2つの四球で満塁とし、8番・細川選手が適時打。さらに先制打を放った今宮選手がレフト線を鋭く破る2点適時二塁打。この日4打点目となる一打でこの試合5点目を挙げ、相手の勝ち頭・菊池投手を早々に攻略する。

一方の埼玉西武も毎回のように走者を出すが、攻略の糸口をつかめず。5回裏には1死から金子侑選手が内野安打で出塁し、警戒される中でもしっかりと今季53個目の盗塁成功。この日試合のない盗塁王争いトップのオリックス・糸井選手に並ぶ「足攻」で好機を広げるも、相手先発・東浜投手を仕留めきれず。埼玉西武のスコアボードには「0」が並び続ける。

6回まで無失点に抑える好投を見せた東浜投手は、7回から救援陣に後を託す。その後打線が3点を加え、2番手以降の投手陣も埼玉西武の反撃を封じて連敗ストップ。投打がガッチリとかみ合い、首位攻防戦連敗のうっぷんを晴らす1勝となった。

シーズン中の北海道日本ハムとの直接対決は昨日で終了したため、優勝をつかむためには白星をひたすら積み重ねていく必要がある。まだ北海道日本ハムの優勝マジックは消滅していない。劣勢に立たされた王者の巻き返しが再び始まるか。

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