勝利ボールも監督へ「ちょっと見るだけでいい」
千葉ロッテの新外国人マイク・ボルシンガー投手が31日、開幕2戦目の楽天戦で来日初先発初勝利を挙げた。
得意のナックルカーブを駆使した。110キロ台から120キロ台と球速を微妙に変化させながら、6回2/3を投げて4安打1失点で5三振を奪い、楽天打線を抑えた。「田村が楽天打線を研究して、うまくリードしてくれた。カーブのコントロールがよくて、他の球種のコントローにもつながった」とボルシンガー投手。オープン戦最後の登板になった24日の中日戦では指先がささくれて、4回8失点と炎上。不安を露呈させていたがひとまず首脳陣を安心させた。
「1回ならまぐれもある。10回(同じ内容)なら信用するけど」と笑う小林雅投手コーチだが、「ゴロアウトの持ち味は出してくれた。次はあります」と次回先発を明言。4月6日から始まる東京ドームでの北海道日本ハム3連戦と見られる。
初回、先頭の茂木選手に初球を右中間二塁打されたが、ペゲーロ選手、島内選手、ウィーラー選手を持ち味のゴロを打たせるピッチングで3者連続内野ゴロでピンチを切り抜けた。「先頭に初球を打たれ、またかと思ったが、ガムシャラにいった若い頃に比べ、歳を重ねて(肩に力が抜け)最少失点に抑えればいいという気持ちで(いった)」と、5回までわずか被安打2に抑えた。
6回にペゲーロ選手の中越え二塁打で1失点。7回2死1塁から岡島選手にも中越え二塁打され、2,3塁としたところで、2番手・南投手にマウンドを託した。
日本初勝利のウイニングボールは監督初勝利を飾った指揮官に譲ったが、「監督の初勝利に貢献できてよかった。もし監督室に飾るなら、ちょっと見るだけでいい」と謙虚に笑顔を見せた。
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