鷹打線を相手に堂々の初勝利も…オリドラ1田嶋大樹投手が反省「修正点はまだある」

Full-Count 福谷佑介

2018.3.31(土) 18:21

プロ初登板初勝利となったオリックス・田嶋大樹投手
プロ初登板初勝利となったオリックス・田嶋大樹投手

序盤苦しむも立て直し、5回で許した安打は川島選手のソロ弾のみ

オリックスのドラフト1位ルーキー田嶋大樹投手がプロ入り初登板初先発で初勝利をつかんだ。31日、敵地ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク戦。初の公式戦マウンドに上がると、球数は要したものの、5回をわずか1安打1失点。味方打線の援護もあって初勝利をつかみ、ヒーローインタビューでは「すごく嬉しいのと、ホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

立ち上がりは苦しんだ。「力が入り過ぎたところがあって空回りしました」。初回1死から川島選手に11球目を左翼ポール直撃のソロ本塁打とされ、先制点を与えた。その後も制球に苦しみ、初回に31球、2回も34球を投げた。ただ、このルーキー左腕が只者ではないのは、ここからだった。

「2回、3回といい感じで力が抜けてきた。変化球が浮いていたので、それを最低限にとどめるようにと投げました」。そのまま崩れることはなく、徐々に修正に成功。変化球の精度はイマイチだったものの、最速150キロを記録した力強い真っ直ぐで、福岡ソフトバンク打線をねじ伏せた。5回を投げて、安打は川島選手のソロの1本だけ。5回で球数は108球に上ったが、結果は目を見張るものだった。

「すごい打者が、テレビで見てた選手が、続々と出てくる。気持ちだけは負けないようにしようと思って投げていました」と鷹打線について語る。強敵を見事に封じ込める投球で、今季のチーム初勝利をもたらしても「自信はまだないですね。内容が四球も多かったし、良くない。勝てたことは嬉しいですけど、修正点はまだまだたくさんある」と反省することを忘れなかった。

5回を投げ終えたところでは同点だったが、6回に味方が勝ち越しに成功して白星が巡ってきた。終盤をベンチで見守った心境を「6回に点が入って『勝ちがつくよ』と言われてから、緊張して胃がキリキリしてきましたね」と初々しく語った田嶋投手。「両親に渡そうと思っています」というウイニングボールは、ユニホームのズボンの右ポケットに大事にしまわれていた。

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Full-Count 福谷佑介

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