右腕は7回まで無失点も、8回に崩れて2点を失った
オリックスは福岡ソフトバンクに競り負け、7年連続で開幕戦を落とした。30日、敵地ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクとの開幕戦。7回まで両チーム無得点の投手戦となったが、8回に先発の西勇輝投手が2点を奪われて黒星を喫した。
続投策が裏目に出た。7回まで強力・福岡ソフトバンク打線を4安打無失点に封じていた西投手。7回終了時での球数は114球に達していたが、8回もマウンドに上がった。先頭の上林選手に右前安打を許すと、甲斐選手の犠打、今宮選手への四球、本多選手の右前安打で1死満塁に。ここで打席に迎えた柳田選手に初球、高めの真っ直ぐを弾き返された。打球は左中間を破り、2点適時二塁打となった。
好投を続けてきた右腕だったが、ここで降板。8回途中120球を投げて7安打2失点。8個の三振を奪ったが敗戦投手となった。開幕戦という独特のプレッシャーがかかる舞台で、しかも初の開幕投手だった西投手。8回からの継投策も十分考えられたが、続投を決断した福良淳一監督は「この試合は西に任せた。点を取られようが、西」と、今季の大黒柱に据えた信頼度から続投させたことを説明した。
打線はソフトバンク先発の千賀投手、そして岩嵜投手、サファテ投手という鉄壁のリレーの前に、わずか1安打と沈黙。打者27人で零封負けを喫し、指揮官は「ヒット1本ですからね。(相手投手が)良かったとしても工夫しないとダメですね」と渋い顔。その1安打を放ったルーキー山足達也選手については「いいところを見せてくれましたね」と奮闘を喜んでいた。
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