球春到来。今季も待ちに待ったレギュラーシーズンが、いよいよ幕を開ける。昨季の覇者・福岡ソフトバンクは、オリックスをヤフオクドームに迎えての開幕戦となった。
福岡ソフトバンクの開幕投手は育成出身では初の大役を務める千賀投手。一方のオリックスの開幕投手はオープン戦での好調さが光る西投手だ。
序盤は両投手が持ち味をそれぞれ発揮し、0対0のまま試合が展開する。千賀投手は直球主体の投球、西投手は変化球を巧みに織り交ぜた投球を披露し、互いに得点を許さない。
ようやく試合が動いたのは、0対0で迎えた8回裏。7回無失点に抑えた先発の千賀投手、8回を完璧に抑えた岩嵜投手、その好投についに若鷹打線が応える。
先頭の上林選手が右安打で出塁すると、続く甲斐選手が犠打を決め、その後も四球と安打で1死満塁とこの日一番の好機を迎える。
打席には3番・柳田選手。初球から積極的に振り抜くと、打球は左中間を破る適時2点二塁打に。ここまで打ちあぐねていた西投手のわずかな隙を見逃さず、福岡ソフトバンクがスコアを2対0とした。
2点リードで迎えた9回表は、福岡ソフトバンクの絶対的守護神・サファテ投手がオリックス打線を全く寄せ付けない投球を見せてゲームセット。福岡ソフトバンクが過去10年で7勝2敗1分と相性のいい開幕戦で見事勝利を飾った。
福岡ソフトバンクの先発・千賀投手は7回まで投げ、84球、被安打1、奪三振7、与四球1とピンチらしいピンチを作らない完璧な投球を披露した。
オープン戦最終登板となった3月23日の広島戦では、右腕の張りのため緊急降板するアクシデントがあったものの、その不安を見事に払しょく。今年もその腕には大きな期待が持てそうだ。
一方、オリックスは西投手の8回途中2失点の好投に打線が応えることができず。スタメンに入ったルーキー・山足選手が初打席初安打を放ったものの、苦手とする開幕戦で1安打完封負けを喫した。明日以降巻き返しを図りたい。
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