【試合戦評】大谷投手が日本球界最速164キロ。中島卓選手の勝ち越し「長打」で逆転勝利

パ・リーグ インサイト

2016.9.13(火) 00:00

札幌ドーム(C)PLM
札幌ドーム(C)PLM

4年ぶりのリーグ制覇へ向け、少しでも多くの白星を積み重ねて追いすがる2位・福岡ソフトバンクを突き放したい首位・北海道日本ハム。対するは、今日の試合で敗れればクライマックスシリーズ進出の可能性が完全に消滅するオリックス。ともに大事な一戦を迎える。

北海道日本ハムの先発は復帰後2試合目の先発登板となった大谷投手。初回から160キロ近い球速を計測し、2回にはホームベースの手前で急激にブレーキがかかるスライダーも織り交ぜ、3者連続三振。立ち上がりからエンジン全開で相手打者を抑え込んでいく。

3回、オリックス先頭の7番・小島選手が二塁打で出塁し、続く8番・園部選手に四球を選び、1死2,3塁。大谷選手は日本プロ野球最速を更新する164キロを糸井選手に投じるが、糸井選手はこれをセンター前にはじき返し、この間に2人が生還。常人の常識を超えた対決を「超人」が制し、オリックスが2点を先制する。

反撃を見せたい北海道日本ハム打線は4回裏。先頭の1番・西川選手が二塁打を放ち、2番・中島卓選手の犠打で三進。その後、3番・近藤選手の適時打で1点差とし、4番・中田選手の「芯で捉えたんだけど」という当たりはフェンスオーバーとはならなかったものの、適時打二塁打となり同点。試合を振り出しに戻す。

大谷投手は5回を投げて87球、毎回の9奪三振、2失点で降板。6回、7回は石井投手、バース投手が無失点に抑えて流れを作ると、7回裏に再び試合が動く。1死から代打・谷口選手が自身約1カ月ぶりの安打で出塁するなど、2死1,2塁の好機を迎える。ここで打席に立った中島卓選手がやや甘く入った変化球を力強く振り抜き、打球は前進守備のライトの頭上を越えてフェンスに到達。この一打で2者が生還し、終盤に大きな2点を奪って勝ち越す。

以降は宮西投手、吉川投手がオリックスの反撃を断って逆転勝利。オリックスはこの敗戦でクライマックスシリーズ進出が消滅。北海道日本ハムは2位・福岡ソフトバンクとのゲーム差を「1」に広げる非常に価値のある1勝に。両チームの明暗がくっきり分かれる試合結果となった。

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