【開幕直前コラム】球団40周年に10年ぶりの日本一へ。「共に強く。共に熱く。」戦う埼玉西武

パ・リーグ インサイト

2018.3.28(水) 19:13

長年の課題だった遊撃・中継ぎの穴は埋まった。あとは…

埼玉西武の2018シーズンは、3月30日に札幌ドームで開幕する。辻新監督で迎えた昨季は、「炎獅子ユニホーム」での13連勝に象徴される快進撃で、4年ぶりのAクラスとなる2位で終えた。今回は10年ぶりの優勝に向け、活躍が期待される選手たちを紹介する。

まずは投手陣。先発陣では、11勝を挙げた野上投手がFAで巨人に移籍した。この大きな穴をどのように埋めるかが問題だ。昨季あと一歩で2桁勝利に届かなかったウルフ投手と十亀投手や、8月に2度の完封勝利を飾った多和田投手には大きな期待がかかる。

そして、昨年最多勝と最優秀防御率の二冠に輝き、球界を代表する投手に成長したエース・菊池投手が、プロ入りから未勝利の福岡ソフトバンク相手に白星を挙げられるか、注目だ。オープン戦では3回1失点(自責0)の成績だっただけに、今季こそ鬼門突破なるか。

リリーフ陣では高橋朋投手に注目したい。左肘手術から完全復帰のシーズンとなる今季は、オープン戦6試合で防御率0.00。新外国人のワグナー投手、昨年侍ジャパンに選出された野田投手や平井投手らとともに、守護神・増田投手へつなぐ必勝リレーを形成したい。

新戦力にも楽しみな名前が並ぶ。人的保障として入団した高木勇投手や、オープン戦で福岡ソフトバンク相手に圧巻の投球を見せた新外国人・カスティーヨ投手がシーズンでも結果を残すことができるかが大きなカギを握る。さらに、19歳の独立リーグ出身ルーキー・伊藤投手が好調で、公式戦デビューも遠くなさそうだ。

「共に強く。共に熱く。」埼玉西武の時代を築こう

続いて野手陣。オープン戦では浅村選手、山川選手、中村選手による3者連続本塁打が飛び出すなど、リーグ屈指の強力打線は今季も健在だ。特に、昨季大ブレイクした山川選手と、球界を代表する長距離砲の中村選手、メヒア選手による熾烈なクリーンナップ争いは必至。「開幕4番」を射止めるのは誰か、目が離せない。

外野手も万全の陣容だ。昨季首位打者・最多安打を獲得した秋山選手に、外崎選手と金子侑選手、ベテラン・栗山選手などに加えて、楽天から松井選手が15年ぶりの古巣復帰。オープン戦では代打起用で安打を放つなど期待に応える活躍を見せている松井選手は、精神的支柱としてもチームを支えてくれるだろう。

捕手では昨季104試合に出場した炭谷選手と68試合に出場した岡田選手に、今季から本格的に捕手に挑戦する森選手が加わった。森選手はオープン戦で打率.344を記録し、「打てる捕手」として猛アピールした。

今季、埼玉西武は球団40周年の記念すべき節目のシーズンとなる。2008年以来10年ぶりとなるリーグ優勝に懸ける思いは強いはずだ。選手とファンが一体となって「共に強く。共に熱く。」埼玉西武というチームを作り上げた先に、きっとそれは見えてくるだろう。

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