「“お前が頑張らないといけないぞ!”と言っていただいた」チームメイトが語るロッテ・唐川侑己〜寺地隆成編〜

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ロッテ・寺地隆成(撮影=岩下雄太)
ロッテ・寺地隆成(撮影=岩下雄太)

 「僕がファームで上がってきた時も1年目の時に組ませてもらいましたし、去年の選手会の納会で挨拶させていただいた時には、“お前が頑張らないといけないぞ!”と言っていただいたので、そこは肝に銘じてやっていきたいと思います」

 ロッテ・寺地隆成は、唐川侑己からもらった言葉を胸に、チームの中心選手に成長するため邁進している。

 プロ1年目の24年イースタン2位の打率.290をマークした寺地は、同年10月3日の日本ハム戦で『1番・指名打者』でプロ初出場を果たし、0-1の初回無死走者なしの第1打席、先発・達孝太が投じた初球の136キロカットボールをレフトフェンス直撃二塁打。プロ初打席で初安打を放った。

 翌10月4日のソフトバンク戦で『7番・捕手』でスタメン出場し、先発・中森俊介を5回無失点に抑える好リードを見せると、0-0の6回から唐川の球を受けた。唐川は1イニング目の6回に失点し2回・39球を投げ、2被安打、1失点で、敗戦投手になった。

 ちなみに、この日の唐川は普段ならばストライク先行も、珍しく制球に苦しみボールが先行。それでも、2イニング目となった0-1の7回一死走者なしで牧原大成に投じた初球の119キロ縦カーブが良かった。

 唐川は24年10月7日の取材で「カーブは前回登板でサインが多めに出たので投げたんですけど、空振りも取れたし前よりは良い球になってきているのかな。空振りが前より取れるようになっている。そういった意味では前より良くなっているのかなと思います」と振り返った。

 同日の取材で唐川は球数が多くなった原因に、「あんまりコントロールが良くなかったというところもあります。一応サインに首を振らないで投げようと思っていたので、その中でキャッチャーの期待に応えられなかった部分というのが球数が多くなった理由ですね」と答えている。

 寺地は昨季捕手としてチーム最多の77試合に出場したが、唐川の球を受けることなく、今季もファームで4試合マスクを被ったものの、唐川が投げる試合で捕手として出場はなかった。

 寺地の武器はバッティング。昨季は高卒2年目ながら少ない打席機会で結果を残し、スタメンの機会を掴むと、オールスターにも初出場、規定打席にも到達、116試合に出場して、打率.256、5本塁打、33打点の成績を残した。106安打は21世紀以降、球団の高卒2年目の選手がマークした最多の安打数でもある。

 その打撃力の高さを期待されたなかで、今季は2月の練習試合期間中にサードにコンバートされると、開幕からサードで出場。開幕直後こそ打率3割をマークしていたが、徐々に下降し、一時打率は1割台まで落ち込んだ。8月19日に再昇格してからは持ち前の打撃力で、9月は月間打率.319をマーク。

 打率は昨季よりも落としているが、本塁打は昨季と同じ5本、打点も昨季が33打点、今季はここまで30打点とそこまで変わらない。“お前が頑張らないといけないぞ!”と唐川が寺地に伝えたように、来季以降、攻守でチームを引っ張っていくような存在にならなければ、マリーンズの明るい未来はない。

取材・文=岩下雄太

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