ロッテの宮﨑颯は8月20日に再昇格を果たしてから3試合にリリーフ登板している。
昨季までソフトバンクでプレーし今季ロッテに加入した左腕は開幕一軍を掴み、3月29日の西武戦で移籍後初登板。「自分の長所であるまっすぐで押し込むことができているので、このまま良いところは伸ばしていくところと、短所であった変化球もよく投げ切れていたと思う。自分の弱みだからといって目を背けず、ストレート同様伸ばしていきます」と1回を無失点に抑えた。
4月4日の古巣・ソフトバンク戦で1回2失点するなど3試合連続失点を喫し、4月15日に一軍登録を抹消。ファームに降格してからは、5月26日の中日二軍戦から7月10日のハヤテ戦にかけて7試合連続無失点に抑え、再昇格前の8月8日の巨人二軍戦から3試合連続無失点に抑えた。
8月15日の楽天二軍戦では、右足を上げた時にピタッと止めるフォームではなく、クイック気味に投げていた。「今まで力んだりしてしまって自分のタイミングを見失うことが多かったので、二軍の投手コーチ、福浦さんはじめ、いろんな方々と話し合って自分の形を探して行った時に、あの形が今はベストなんじゃないかなと。ああいうスタイルでやってみて、うまくはまっているので、そういう形で行こうかなというのでやっています」
二軍では全体練習後にブルペンで投球練習を行ったり、キャッチボールも長い時間丁寧にやっている印象を受けた。
「キャッチボールの1球1球とか少ない数でも長くやっても1球を大切にするというのは、二軍投手コーチに口すっぱく言われてきて、今も上に戻ってきてもできている。しっかりやりながら、自分の形、バランスを早く掴むのでやっています」
2月の都城春季キャンプでは、「まっすぐの精度を色々ホークスにいた時からやってきたことをオフシーズンも含めて継続してきて、いい感覚でできているのでそれを引き続きやっている形です」と話していたが、「まずは自分のいちばんの武器はと聞かれた時にはまっすぐだと思うので、まっすぐをどんどん突き詰めていくところをやりながら、変化球であったり、そこのバランスをしっかり確認しながらやっていくことが大切かなと思います」との考えを示した。
開幕直後の取材で「カットボールの次に自信を持って投げられているんですけど、カットボールの方が自信を持って投げられているので、カットボールと同じくらい自信を持って投げられるように練習していきます」と話していたチェンジアップは、二軍戦であまり投げていなかった。ストレート、カットボール、スライダーの3球種で抑えられていたことも関係していたのだろうかーー。
「まずは自分の基本となる球種を操るというところで、そこ3つをしっかりやっていく中で打者を見て使う、使わない、カット、スライダーもそうですけど、まっすぐを含めて打者を見て投げるところをやっていくことをやっています」
チェンジアップを消したわけではない。「まずはゾーンで勝負できなかったら、ピッチャーで仕事ができないと思うので、まずはそこをしっかりやるというので、自分の中で主というか投げる確率が高い球をしっかり操り切るということで二軍でしっかりやってきました」
一軍に昇格してからは8月25日のソフトバンク戦で失点したが、9月9日の楽天戦は無失点に抑えた。
「9日の楽天戦は打者に向かっていくことができていたので、ストライク先行でどんどんいけていたので、良かったのかなと。(8月25日の)ホークス戦は少し高くなったり、甘いところに行ったら持っていかれるのを学んだ試合だった。そこをどう甘くいかないかを自分で考えながら、日々練習しています」
気になったのは、昇格前から走者がいない時もクイック気味で投げていたフォームが、同日の楽天戦は以前のように右足をピタッと止めて投げていたこと。
その理由について「ピッチングコーディネーター、ピッチングコーチの方と話をして、そっちで1回投げてみようかと言われて投げてみて、試験運転というか、1回投げてみたという感じです」と説明した。
その日の体の状態などによって良い方で投げていきたいのだろうかーー。
「日によってもありますけど、しっかり自分の実力が出せられるところで投げられるようにやっていけるように。9日はたまたま試験でやってみようかとなりました」
11日のソフトバンク戦では走者がいない時もクイック気味のフォームで投げていた。残りの登板で、一軍でやれるところを結果で示していきたい。
取材・文=岩下雄太