「100安打は絶対に行かないといけないですし、そこは気にしていないですけど、2桁本塁打と打率もそうですけど、クリアしたいなと思います」
ロッテの藤原恭大は2年連続規定打席、2年連続100安打、自身初の二桁本塁打、首位打者を残り試合で全てクリアするつもりだ。
8月後半からの藤原は、8月2日の日本ハム戦で有原航平に対し4打数0安打1三振に抑え込まれたが、8月23日の対戦で0-0の初回無死走者なしの第1打席、有原が1ボールから投じた2球目のインコースカットボールをライトへ先頭打者本塁打を放つと、1-0の3回一死走者なしの第2打席、有原が1ボール2ストライクから投じた4球目の137キロチェンジアップをセンターオーバーの二塁打、前回対戦で抑え込まれたインコースのカットボール、チェンジアップを見事に攻略したのは流石だった。
藤原は「基本2パターンなので、インコースのカットとチェンジアップ。先にカットを潰せたので、しっかりチェンジアップを狙って打てたので良かったなと思います」と振り返る。
8月28日の日本ハム戦では、2-6の6回無死走者なしの第3打席、北山亘基に対し2球で追い込まれ、3球目は足を上げたフォームで打ち、結果は150キロのストレートの前に空振り三振に倒れた。8月14日の西武戦でも、0-4の8回二死一塁の第4打席、松本航に対し追い込まれてからも足を上げて打っていったが、その際は「足を上げて打てそうなら打ちますし、あの日は全然、打てていなかったので色々試していこうという感じでやりました」と話していた。北山との対戦で追い込まれて足を上げていたのも同じ理由なのだろうかーー。
「そうですね、はい。基本は追い込まれても(足を)上げたいので。色々来年に向けても練習していこうかなと思っています」
8月30日の日本ハム戦では4-4の7回無死走者なしの第4打席、福島蓮に対し3ボール2ストライクから10球目のインコース142キロカットボールを見送り粘って四球を選べば、9月6日のオリックス戦は“左投手”の対応が素晴らしかった。
1-0の4回無死一、二塁の第2打席、曽谷龍平が2ボールから投じた3球目のインコース高めの難しいストレートをライト前に適時打を放つと、3-0の6回一死走者なしの第3打席、田嶋大樹が3ボール2ストライクから投じた6球目のスライダーを右中間に破る三塁打が良かった。
「ボール球だったんですけど、まっすぐ1本に絞っていたので、いいバットの軌道でヒットになったのかなと思います。田嶋さんのも久しぶりにバットが内から出たので、良くなってきているかなと思います」
9月12日のソフトバンク戦では0-0の初回一死走者なしの第1打席、ラトリッジが1ボール1ストライクから投じた3球目のスライダーを振り抜きライトスタンドに第8号ソロを放ち、2-5の9回二死一塁の第5打席、杉山一樹が1ボール2ストライクから投じた外角のフォークを逆らわずにレフトへ弾き返し、8日の楽天戦以来のマルチ安打を達成。
現在藤原は90試合に出場して、打率.277、96安打、8本塁打、40打点、12盗塁、OPS.759、得点圏打率.367。本塁打と打点はすでにシーズン自己最多を更新し、2年連続規定打席、2年連続100安打も、順調にいけばクリアできそうな数字だ。打率はここからもう1度巻き返していきたいところ。「ここ最近いい結果があまり続いていない。とりあえず周りの選手が頑張っているので、自分がもっと引っ張っていけるようにやっていきたいと思います」と気合十分だ。中心打者としての自覚を持って、残り試合も打ちまくる。
取材・文=岩下雄太