ロッテ・吉川悠斗「結果的にどれくらい抑えられたかが大事」収穫と課題が出た前回登板を経て2度目の先発

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ロッテ・吉川悠斗(撮影=岩下雄太)
ロッテ・吉川悠斗(撮影=岩下雄太)

 「良かったと思います」

 ロッテの吉川悠斗は今季初登板となった8月18日の楽天戦、一軍の打者を相手に変わらず威力のあるストレートを投げ込んだ。

 ストレートは昨年まで140キロ前半だった平均球速は上がり、前回登板の楽天戦では最速153キロを計測し、ストレートの平均は147キロだった。ストレートが良くなった理由は「シンプルに体がある程度パワーがついたというのはありますけど、去年は探り探りというか、立ち上がりも不安な面が強いところがあった。そこをちょっと気持ちを切り替えるというか、打たれそうだなというマインドからどっちかというと打たれないだろうくらいの心持ちで行けているのが今シーズンいい感じで来ているところではないかなと思います」と分析する。

 初登板は5回・90球を投げ、6被安打、5奪三振、2与四球、3失点。「まっすぐの強さがあったのと、カットの使い方が良かったと思います」とファームで取り組んできたことを一軍のマウンドでも発揮した。

 今季に向けて、昨季まで投げていたスライダーをカーブ、カットボールをスライダー、プラスで新しくカットボールを作っていく考えを示し、シーズンが始まってからは二軍戦でもカットボールを投げてきた。「(初登板での)カットボールは良かったですけど、まっすぐで差せたところで、ちょっと緩めというか遅くて、ちょっと曲がる球でまっすぐ狙いのところで逸らせてたのは良かった。結構、空振りもありましたし、良かったかなと思います」と好感触を掴んだ。

 1-2の3回無死一塁で辰己涼介を1ボール2ストライクから外角128キロスライダーで空振り三振、1-2の3回一死一塁で宗山塁を2ボール2ストライクから外角126キロスライダーで空振り三振に仕留めた。

 「多分頭になかったんじゃないかなと思います。二軍でもあんまり投げていなかったですし、一軍でもちょっとやってみるか程度だったので、バッター自体も頭がないところを攻められたのは良かったかなと思います」

 昨季まで武器にしていたチェンジアップはシーズン序盤、ファームで優先順位の低いボールだったが、ここへ来て8月4日の中日二軍戦、0-0の6回先頭の辻本倫太郎を1ボール2ストライクからチェンジアップで空振り三振に仕留めたり、8月11日の日本ハム二軍戦、0-2の3回二死二塁でエドポロ ケインに2ボール1ストライクから121キロインコースのチェンジアップでタイミングを外す空振りを奪えば、5球目の123キロチェンジアップで空振り三振に斬って取った。

 「チェンジアップは一発ありそうなバッターだったりとか、振りが大きめなバッターに対してとか、明らかに速い球を狙っているんだろうなというバッターに対してうまく逃げるような感じで使っているので、空振りも取れているなと思います。チェンジアップが使えてくると、幅も大きくなると思うので、そこは良いかなと思います」

 一軍で投げた中で収穫と課題はあったのだろうかーー。

 「収穫といったらまっすぐである程度ゾーンというか、コースしっかり投げ込めれば、差し込めたり、空振りとれるのは良かった。村林さんに2点打たれたのとか、その前のマッカスカーに初球ストレートを打たれたりとか、やっぱり多少甘く入ると一発で行かれるのは二軍との違いがあると思います。決めに行く時はしっかりストライクからボールゾーンに投げますとか、初球の大事な場面でコースギリギリだったりつけるコントロールはつけていけたらなと思います」と自己分析した。

 前回登板を踏まえ、今回のソフトバンク戦に向け「まずはしっかり相手を抑える」とシンプルに目の前の打者を打ち取ることだけを頭にいれる。「自分の立場として、こういう課題があるからこうしたいとかというよりかは、相手に対してどう入っていって、どう抑えるか、結果的にどれくらい抑えられたかが大事だと思うので、まずは抑えられるように頑張る」。強打のソフトバンク打線を抑え、今季初勝利を手にしてみせる。

取材・文=岩下雄太

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