「キツイですけど、みんな一緒なので、この6連戦を戦い抜きたいと思います」
ロッテの藤原恭大は、ソフトバンク(みずほPayPayドーム)、西武(ベルーナドーム)、楽天(楽天モバイル最強パーク)と“真夏のビジター9試合”を戦い抜き、日本ハム、ソフトバンクとの本拠地での戦いに向けて決意を述べた。
ビジター初戦となった8月11日のソフトバンク戦、エース・モイネロから3安打を放ち打率を3割(.302)に乗せると、2戦目は3打数0安打も1四球、3戦目は2安打1四球と、ソフトバンクの3連戦は11打数5安打2四球の大暴れ。
続く西武との3連戦初戦となった8月14日は4打数0安打3三振。0-4の8回二死一塁の第4打席、松本航に対し追い込まれてからも足を上げて打つも空振り三振に倒れた。藤原といえば、追い込まれてからノーステップ打法で打っているが、2ストライクになってからも足を上げて打っていた理由について「足を上げて打てそうなら打ちますし、あの日は全然打てていなかったので、色々試していこうという感じでやりました」と説明した。
翌15日は4-1の9回一死走者なしの第5打席、黒田将矢が2ボールから投じた3球目の147キロストレートをライトスタンドに第6号ソロ。シーズン自己最多本塁打となった。
「2桁を目標にしていますし、今も目指していますけど、ホームランよりも出塁率。そっちの方がチームの勝ちにつながるかなと思うので、見栄え的にはホームラン10本打ちたいですけど、行けたらいいなくらいで。あまりそこは変えずに出塁率、そこを一番に重点においてやりたいなと思います」
16日は4打数0安打と、西武3連戦は13打数1安打0四球だった。1日移動日で18日からの楽天3連戦では初戦に3打数1安打1四球、19日は5打数0安打も、20日は3打数2安打2四球、この日は5打席で4出塁、さらに楽天投手陣に対し31球を投げさせた。
「悪い時は四球で逃げないと、というか、四球を取らないと率が下がる。悪い時こそいいバッターと悪いバッターの差がつくと思う。いい時打てるのは誰でもできるので、悪い時にどれだけ四球だったり、1本が絞り出せるかが成績にかかってくる。1番ですし、人より打順が回ってくるので、そこは気を遣いながらやっています」
1番打者で意識していることについては「出塁率。そこは落としたくないので、ここ最近は悪い中で四球が取れているので、自分の中ではすごく良いかなと思います」と教えてくれた。
本拠地・ZOZOマリンスタジアムに戻っての21日の日本ハム戦では、2つの四球を選び、延長10回の第5打席、山口航輝のサヨナラ打のきっかけとなるライト前安打を放ち、1安打2四球の活躍で勝利に貢献した。
現状の打撃については「ずっと良くなかったですけど、ちょっとずつ状態も上がってきているので、調子は良くないですが、なんとか1本絞り出せるように頑張りたいなと思います」と自己分析。
7月23日の取材でこの夏、「とりあえず打ちまくりたいと思います」と話していた中で、8月はここまで月間打率は.288。
「もちろん打ちまくりたいのはみんな一緒ですし、毎月思っていますけど、そんな甘くない。全員しんどい時期ですし、体力的にも全てにおいてしんどいですが、耐えるというよりかは、攻めたい。気持ちの面で守りに入ったらやられるだけなので、攻める。その気持ちを持ってやっています」
藤原恭大には“首位打者”獲得するという目標がある。現在規定打席に届いていないが、打率は.291をマークする。移動ゲームがこの先も続くが、9月16日の楽天戦以降は、9月28日の日本ハム戦にかけて11試合連続で関東圏での試合だ。攻めて、攻めまくった先に首位打者獲得も見えてくる。
取材・文=岩下雄太