
◆パ・リーグ ソフトバンク10―4ロッテ(12日・みずほPayPay)
打った瞬間に確信した。ソフトバンク・正木は初回、カウント2―2からロングの直球を強振。2戦連発の18号が左翼席中段に消えた。シーズン5本目の先頭打者アーチは、1992年の佐々木誠(当時ダイエー)に並ぶ球団記録。「ヒーローインタビューで知ったんですけど…うれしいです」と笑みをこぼした。
プロ5年目。引き出しも増えている。8月に入って状態が良くないと自覚する試合もあったが「手だけで打っていたこともあったので、ちゃんと軸足を回して体で打つように」と右足への意識を重視する。お手本は近藤だ。「ベルーナドームで軸足の回し方について話しているのを盗み聞きして…」。本人には“自白”済みだが、ずっと参考にしている先輩から学んだ技を、しっかり吸収している。
正木のひと振りで火がついた打線は、11安打10得点で快勝した。今季10度目、2度目の2試合連続の2ケタ得点と勢いは止まらず、優勝マジックは31。首位快走をけん引する1番打者に、小久保監督は「今のところは変えるつもりないですね」と太鼓判を押す。不動のリードオフマンが、優勝への歩みを加速させる。(森口 登生)