
◆マイナビオールスターゲーム2026 全パ7―8全セ(29日・富山)
2年連続の「新庄劇場」だ。両手を広げた日本ハム・新庄剛志監督(54)が、本塁付近に頭から飛び込んだ。「もう膝笑っとるでこれ(笑)。『06年(正しくは04年)のホームスチールみたいな感じなのを』と思ったらガチでこけた(笑)。こけながら俺、半分笑ってたもん」。球宴初の単独本盗を決めMVPを獲得した伝説のホームスチールを再現するつもりが、まさかのずっこけ。30年ぶりに富山市民球場で行われた球宴で大爆笑をかっさらった。
一塁コーチャーについた4回だった。無死一、三塁、滝沢の2球目に、両腕の赤いリストバンドの位置を肘上まで上げた。「両方だったらダブル(スチール)」とサインを送り、一塁走者・村林がスタート。捕手が二塁に送球する間に三塁走者・若月が一時勝ち越しのホームイン。自軍で磨いてきた「セコセコ野球」を披露し「富山に来てくれたファンの方たちに、少しでも野球の楽しさと笑顔を与えたくて成功したんで」と笑顔を見せた。
若月との“リベンジ”でもあった。昨年の球宴第1戦(京セラD)では三塁コーチャーで1死三塁から電光掲示サングラスで「スクイズ」を指示するも失敗。前日(28日)から打ち合わせた秘策を2年越しに成功させ「(4回)若月君から始まるところで、ちょっと(コーチャーに)行ってくるわって言って、あそこで勝ってたら若月君がMVPでしょ」とご満悦だった。
球宴前には「選手メインです。気が向いたらやる」と語っていたが、前言撤回のパフォーマンス。「選手より目立つなってめっちゃ言われると思うんですけど、関係あるかっ。みんながね、笑ってくれてたんで」。生粋のエンターテイナーが、今年も球宴でファンの心をつかんだ。
(川上 晴輝)
◇新庄剛志と球宴
▼94年 阪神時代に初出場し第1戦で代走で盗塁。
▼99年 第3戦で先制打と球宴1号となる決勝弾で初のMVPを獲得。
▼04年 日本ハムからパ・リーグ選手として初出場。ホームスチールを決めMVPを獲得。
▼05年 第1戦で1足500万円のダイヤ入りスパイクを披露し、第2戦で「黄金バット」で本塁打予告も二ゴロ。
▼06年 虹色バットと電光掲示板ベルトを着用。
▼25年 コーチとして初出場し、自ら発案した「ガラポン抽選」で組んだ打線で5点を奪い全パを快勝に導く。4回に三塁コーチャーに入ると、160万円の特注電光掲示サングラスで「スクイズ」と点灯させる仰天サインを披露した。