
楽天は17日、新監督として前ロッテ監督の吉井理人氏(61)が就任することを発表した。吉井氏は宮城・仙台市内で三木谷浩史オーナー(61)らと会見し、「大きな仕事を任されたことに野球人としてうれしかった。若くて将来性のある選手がたくさんいます。私はこのチームには大きな可能性があると信じています。その可能性をしっかりと結果につなげていけるよう、これまで積み重ねてきた経験、そして今も学び続けている知識、そのすべてを注ぎ込んで取り組んでいきたいと思います」と決意を込めた。
初戦は19日のロッテ戦。「去年辞めてから携わっていた選手の活躍がうれしかった。敵としてやっつけていきたい。頑張っている姿がいいなと思ってしまうけど、試合になったら全力でぶつかりたい」と闘志をにじませた。
現役時代は投手として近鉄、ヤクルトで3度のリーグ優勝と2度の日本一を経験。MLB3球団を渡り歩き、日米通算121勝を挙げた。07年にロッテで現役を終えると、08年に日本ハムで1軍投手コーチとして指導者人生をスタートし、ダルビッシュ有(パドレス)や大谷翔平(ドジャース)らを一流の投手に育てた。
22年にはロッテのピッチングコーディネーターとして佐々木朗希(ドジャース)を指導。23年からは3年間、ロッテで監督を務め、就任1年目には前年5位だったチームを2位に躍進させた。
今季の楽天は63試合を終えて23勝39敗1分けの借金16。5月以降はコーチの配置転換を実施したが、劇的な改善は見られなかった。借金15に到達した巨人戦後(楽天モバイル)の10日午前1時に三木監督の休養を電撃発表。発表以降は塩川ヘッドが監督代行を務めてきたが、異例のタイミングで球団外部から新指揮官を招聘した。
投打で課題は山積み。得点数(188)、防御率(3・61)はともにリーグワーストだ。吉井氏の豊富な知見と的確な指導力を生かし、投手陣の立て直しなどを中心に浮上の糸口を探る。
楽天・吉井新監督の初陣はリーグ再開初戦となる19日のロッテ戦(ZOZO)。新指揮官が、楽天の救世主となるか。
◆吉井 理人(よしい・まさと)1965年4月20日、和歌山県生まれ。61歳。箕島高から83年ドラフト2位で近鉄入団。95年ヤクルトに移籍し、97年オフにFAでメッツ入り。メジャー3球団を経て2003年からオリックス。07年途中でロッテに移籍し、同年引退した。08~12年は日本ハム、15年ソフトバンク、16~18年日本ハム、19~22年ロッテとコーチを歴任。23~25年にロッテ監督。日米通算547登板で121勝129敗62セーブ。右投右打。