
楽天は17日、新監督として前ロッテ監督の吉井理人氏(61)が就任することを発表した。吉井氏は宮城・仙台市内で三木谷浩史オーナー(61)と会見に臨んだ。背番号「81」のユニホームに袖を通した吉井氏は「大きな仕事を任されたことに、野球人としてすごくうれしかった」と喜びを口にした。
就任には迷いもあったというが、現在は「覚悟は決まっている。戦う気持ちになっている」と燃える思いを告白した。続けて「勝つぞ、という強い気持ちをもう一度、みんなに再確認してもらう」と語った。
吉井氏は現役時代、投手として近鉄、ヤクルトで3度のリーグ優勝と2度の日本一を経験。メッツ、エクスポズ、ロッキーズのMLB3球団を渡り歩き、日米通算121勝を挙げた。07年にロッテで現役を終えると、08年に日本ハムで1軍投手コーチとして指導者人生をスタート。ダルビッシュ有(パドレス)や大谷翔平(ドジャース)らを一流の投手に育てた。その手腕を買われて、侍ジャパンでも投手コーチも務めた。22年にはピッチングコーディネーターとして佐々木朗希(ドジャース)を指導。23年からは3年間、ロッテで監督を務め、就任1年目には前年5位だったチームを2位に躍進させた実績もある。
今季の楽天は4月中旬までは首位を争うも、急失速。63試合を終えて23勝39敗1分けの借金16と苦しんでいた。5月以降はコーチの配置転換も実施。それでも劇的な改善は見られなかった。借金15に到達した巨人戦後(楽天モバイル)の10日午前1時に三木監督の休養を電撃発表。発表以降は塩川ヘッドが監督代行を務めてきた。さらなる前進を目指してシーズン途中で吉井氏を新監督として迎え入れる。異例のタイミングで球団外部から招へいした新指揮官が誕生した。