
ソフトバンク・近藤が、兄にささげる放物線を描いた。0―0の3回2死一塁。広池の2球続いたスライダーを振り抜いた。右翼スタンドに8号の先制2ランを運び「1球目のスライダーが来てイメージはできていた。本当に会心だった」と振り返った。
三塁ベースを回り、天を見上げた。試合後、6日に兄の洋介さんが38歳で亡くなったことを明かし「兄も野球が好きでしたし、試合に出てほしいと思うから(球場に)来ました。打たせてもらったので、見てくれていたのかなと思います」と声を絞り出した。一緒によくキャッチボールもしたといい、本塁では両手を合わせ、ベンチでは目を真っ赤にした。
チームは9回に2点差を逆転し、今季初のサヨナラ勝利。首位・オリックスとのゲーム差は3・5をキープし、近藤も「混戦ですし、勝ちにつながるようにやっていきたい」と改めて決意した。(森口 登生)