
◆パ・リーグ 日本ハム3―0オリックス(3日・エスコンフィールド)
最後まで淡々とマウンドを守り抜いた。日本ハム・北山亘基投手(27)は、オリックス打線を9回3安打7奪三振と圧倒し、24年4月20日のロッテ戦(エスコン)以来自身2度目の完封勝利。今季2勝目で、チームを史上7球団目の通算5000勝(5381敗394分け)に導き、「節目のタイミングでいいピッチングができたのは嬉しく思います。次は1万勝の時に完封できたら」と、いたずらっぽくおどけて見せた。
伝説の大スターと同じ境地を開いた。初出場した3月のWBCではダルビッシュ特別アドバイザーから変化球の投げ方を伝授された。超一流から学ぶ中で感じたのが、言語化できない感覚の重要性。「聞いたものを自分で落とし込んで初めて引き出しになる。最後は自分にしか分からない感覚が勝つ」。試行錯誤の中でたどり着いたのが、「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄氏の境地。「長嶋さんがバットの振り方を擬音で説明されるように、本質はそういう自分にしか分からない感覚。そういう世界が最後は大事なのかなって突き詰めていきたい」と、自分なりの答えを探して日々研究し続けている。
前日(2日)は、投手7人を投入し逆転負け。新庄監督は、9連戦の6戦目を一人で投げ抜いたヒーローへ「北山教授にじっくり聞いてちょうだい」と、豊富な知識量を持つ26歳を絶賛した。「今エースって言ったら伊藤大海さんがいますけど、いつか自分もエースって言われるようになりたい」と北山。球団史に名を刻んだ右腕がエースへの道を歩む。(川上 晴輝)