【オリックス】岸田護監督 就任2年目の決意「格好いいチームにしたい」「1軍だから、勝つしかない」3年ぶりV奪回へ楽天と開幕戦

スポーツ報知

ポーズを取る岸田護監督

 オリックス・岸田護監督(44)が27日の楽天との開幕戦(京セラD)を前に、スポーツ報知の特別インタビューに応じ、勝利への執念を燃やした。就任2年目を迎え「勝つしかない。勝ち以外、ない」と断言。開幕投手を託したエースの宮城大弥投手(24)や山下舜平大投手(23)ら、各選手への思いも明かした。3年ぶりの覇権奪回へ、絶対不可欠としたものは「意識」。プロ入りからオリックスひと筋の指揮官は「このチームを格好いいチームにしたい」と目標の日本一へ向けても前進している。(取材・構成 長田 亨)

■横山聖&椋木成長

 ―就任2年目。開幕までに大切にしてきたことは。

 「去年は優勝経験者たちの復活、ということを掲げてスタートしました。今年はそれプラス、競争。そのためにキャンプからメンバーを(1、2軍関係なく)ごちゃ混ぜにして、メニューを組みました。その中で刺激し合って、というプランでやってきました」

 ―競争心をあおった。

 「主力組は当然、主力です。彼らを追い越そうと思っている若手が、どれだけ出てくるか。出てきたら主力組は焦ります。主力組が後輩を見て『あと3年は大丈夫やな』と思うようではいけない。そうじゃないところで活性化しないと」

 ―驚きや発見はあった。

 「例えば横山聖哉の打撃には力強さを感じました。高卒3年目。年々、力をつけているんだなと思いましたね。麦谷も山中も2年目。成長が見られました」

 ―投手は椋木が成長した。

 「去年の終わりぐらいから『1イニングならこれぐらい投げられる』というのは分かっていました。トミー・ジョン手術から順調に回復をして。今年がピーク、と言ってもいいぐらいの体の状態ですよね」

 ―全員に期待している中で、特に期待する選手は。

 「一番期待しているのはペータ(山下)ですよね。去年、投げていませんから。宮城も途中でけがをして、曽谷も後半は良くなかった。山岡も先発に転向して、復活をしなければいけない。あとはけが人です。宇田川、本田仁海、小木田、才木。東。去年から帰って来ていませんから…」

 ―山下は右肘の不調で離脱。正直に言って、痛い。

 「それはもちろん、痛いです。(右肘の不調を訴えたのが)え? いつ? みたいな感じでしたよね」

 ―岸田監督も動揺した。

 「揺れ動くというより、驚きでした。去年はあれだけ腰(の状態が回復するまで投球)を我慢をさせて、やる気満々で入ってきましたから。本人が一番ショックでしょうけどね。でも大きなことではありません。少し出遅れますけど、1年間やってくれると思います」

 ―開幕投手の候補だった。

 「普通にいけば宮城が開幕投手です。エースですから。今年はWBCがあり、彼がいつ帰ってくるのか分からなかった。日本が優勝するとも思っていましたから。宮城がWBCでどれぐらい投げて、帰ってくるか。そういう状況の中で当然、亜蓮(九里)とともにペータも柱になる。開幕に行く投手でした。宮城が厳しいという時には、ペータで決まっていました。本当なら早くに公表する予定ではあったんですけど…」

■優勝へ「意識」必要

 ―ソフトバンク、日本ハムの2強と言われる。食らいつくのか、オリックスらしい戦いを貫くのか。

 「両方でしょうね。ウチの行く道を行って、そこに食らいつく。他球団も、そう思っているはずです。どのチームも補強をしていますし、どのチームも当たり前に強いと思います」

 ―優勝に必要なものは

 「全員の意識じゃないですか。ワンプレー、ワンプレーの、1個のボールに対しての。どの方向に打つのか、とか。この状況で転がす、とか。1点を取る全員の意識ですね。ワンバンゴー(投球がワンバウンドした際)の走塁、外野手のチャージ、試合中の声がけ。投手なら、けん制や走者への注意です。すべてにおいて準備が整っているのか。これは意識になります」

 ―これからのオリックスに残したいものは。

 「先輩たちがしっかり引っ張れるチームになってほしいし、したいです。将来の監督、コーチが誰であっても、大事なことです。勝つために本気のチームを選手たちでつくり上げて、伝統にしてほしいですね」

 ―スローガンは「熱決」。岸田監督の原動力は。

 「僕は生え抜きなので。監督になった以上はやっぱり、このチームを格好いいチームにしたいですよね。強いチーム、応援されるチームに。1軍だから、勝つしかない。勝ちしかないんです。勝ち以外、ないんです。僕たちは」

 ◆岸田 護(きしだ・まもる)1981年5月10日、大阪・吹田市生まれ。44歳。履正社、東北福祉大、NTT西日本を経て、2005年大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックス入団。09年に自己最多の10勝、11年に同33セーブを挙げるなど、通算433試合で44勝30敗63セーブ、63ホールド、防御率2・99。19年限りで引退し、20年から2軍投手コーチなどを務めた。24年シーズン終了後に監督就任し、25年3月28日の楽天戦(京セラD)では阪急時代の79年・梶本隆夫以来となる、チームの新人監督の開幕戦白星。監督初年度の成績は74勝66敗3分け。座右の銘は「日々新たに」。180センチ、78キロ。右投右打。

記事提供:スポーツ報知(別ウィンドウで開く)

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