
◆SMBC日本シリーズ2026第4戦 ソフトバンク―DeNA(28日・みずほPayPay)
ソフトバンクは隙がなかった。初回に2失点してもチームから落ち着きを感じ、打者が一巡した後の4回の攻撃は強さを象徴していた。無死一塁で周東がバント失敗も、自ら二盗して補った。栗原が申告敬遠で歩かされても、5番で起用された山本祐がベンチの期待に応えた。直後に柳田が勝ち越し打。この決定力があり、同点止まりで終わらないのが勝てる理由だろう。
1番から9番までの全員が、一人で状況を変えられる。6回は周東の長打から、自己犠牲が追加点を生んだ。4番が欲を出さずに四球を選び、また山本祐が犠飛を意識し、実践した。このシリーズでは近藤や栗原が目立っていない。だが、得点パターンがたくさんあるから焦る様子が全くない。DeNAからすれば、過去3戦ともひっくり返され、常にプレッシャーを感じているようだった。
育成もしっかりしている。シーズンでは正木が頭角を現し、ポストシーズンでは庄子が光った。2戦目で決勝アーチの川村に驚かされ、3戦目はイヒネの走塁で勝った。次々と新戦力が出てくるのも常勝軍団を作るためには大切なこと。5回途中で先発が降りても、9回までリリーフが足りるのだから、層の厚さにもビックリする。来季、巨人が日本一を奪回するには、このソフトバンクに勝たないと達成できない。個の強さ、レベルの高さを痛感した。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)