
◆2026年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(22日)
関大の米沢友翔(ゆうと)投手(4年=金沢)は、ロッテから1位指名を受けた。大阪・吹田市の同大学千里山キャンパスで中継を見守り、自身の名前が呼ばれた瞬間は、まだ表情に緊張感が漂っていた。小田洋一監督とガッチリ握手すると、ようやく笑みがこぼれた。
“外れ外れ”ではあったが、堂々の1位指名だ。「素直にうれしい気持ちでいっぱい。スタートラインに立てた」。ロッテの印象については「12球団で一番ファンが熱いっていうところと、若い選手が活躍している」と語った。関大の先輩・高野もいる。「たくさんのことをお聞きしたい」と頼もしい存在だ。
憧れの存在は2年先輩の中日・金丸夢斗投手。連絡を取り合う仲で6月の全日本大学選手権で優勝した際には祝福のメッセージをもらった。背番号21を受け継ぎ、エースの振る舞いを間近で学んできた。「ドラフト直前には特に(連絡は)なかったんですけど、1週間前にいつも通り『頑張れ』と伝えてもらいました」。リーグは違うが、プロの舞台での投げ合いを熱望し、対戦したい打者には「日本を代表する打者」としてソフトバンク・近藤の名前を挙げた。
この日は朝から何も食事をしていなかったという。普段は1食で米2合ほどを平らげるが、前夜に1年後輩・百合沢飛投手がつくった油淋鶏(ユーリンチー)を食べたのが最後という。緊張から解き放たれ、「美味しい焼き肉が食べたいです」と笑みをこぼした。
最速149キロを誇る左腕で、投手としての総合力は世代屈指。関大では1年秋から登板も2年夏に肘と肩を痛め、約1年間登板なし。そこから復活を遂げ、今春の関学大戦で準完全試合でリーグ戦初勝利を挙げ、4勝でMVP。6月の大学選手権はエースとしてチームを54年ぶり3度目の優勝に導き、全国にその名をとどろかせた。侍ジャパン大学日本代表にも選出。秋のリーグ戦は7試合(救援1試合)で1勝1敗、防御率2・97だった。
◆米沢 友翔(よねざわ・ゆうと)2004年6月1日、石川・珠洲市生まれ。22歳。小学2年で外野手として野球を始める。緑丘中の軟式野球部で投手に本格転向。金沢では1年秋にベンチ入り。2年夏に決勝で小松大谷に敗退。2年秋からエースで3年夏は3回戦敗退。直球は最速149キロで持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット。180センチ、81キロ。左投左打。