【日本ハム】パ初3年連続第1S突破 新庄監督、14日からのソフトバンクとの最終Sへ「シーズン中はカモだったけど、逆あるからね」

スポーツ報知

CS最終S進出を決め、ファンにあいさつする新庄監督(カメラ・池内 雅彦)

◆2026 パーソル クライマックスシリーズ パ・第1ステージ 第3戦 西武1―4日本ハム(12日・ベルーナドーム)

 日本ハムは西武との「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」(CS)第1ステージ(S)第3戦に勝利。初戦を落とす崖っ縁から、2連勝でパ・リーグ初の3年連続での最終S進出を決めた。ミスを連発した前日から一転。新庄剛志監督(54)の緻密(ちみつ)な采配がさえ渡り、西武を寄せ付けなかった。セ・リーグはDeNAが突破し、史上初となる2年連続ファイナル両リーグ同一カードに。日本Sを懸け、14日からのソフトバンク戦(みずほペイペイ)に挑む。

 福岡行きの切符をつかんだ日本ハム・新庄監督は、息を切らしながら安どした。ベルーナD名物の長い階段を上り「よくやってくれました皆。最初に負けて昨日勝って、さあ今日どうなるかなっていうところでね」。初戦を落とすも2連勝で3年連続での第1S突破を決め、目尻を下げた。

 前日の第2戦から一転、新庄野球がさえ渡った。11日の同戦は勝利するも走塁ミス、サインミスなどを連発。試合後には「ミス5個。よう勝ったわ」とぼやくほどの内容だった。しかしこの日は、2回に野村の適時打で先制すると、4回に万波のソロ、5回に奈良間の犠飛で追加点。大技小技で得点を積み重ね、2位西武を寄せ付けなかった。

 凝縮された新庄野球でダメ押しの1点をもぎとった。3―1の7回1死三塁、山県の初球に偽装スクイズを仕掛けた。三塁走者・水野がスタートの構えを見せ、打者・山県もバントの構えで見逃し。それを見た投手・篠原は慌てて外角に外したが、152キロの直球を捕手が後逸。暴投で1点を奪った。「(スクイズ)やってくるだろうが70%。で、『きたー』で(投球を)引っかけてしまって1点」と全てが想定通りだった。

 シーズン中から「サインは32個ある」と語ってきた指揮官。「やっぱり作り上げてきたものなので。(相手が)新庄剛志はどう考えているか。裏の裏いって、表か裏かなっていうところで今日は偽装」と、満足げに振り返った。今季はバントエンドランや偽装重盗で、何度も相手を翻弄(ほんろう)してきた。就任5年目。植え付けてきた緻密な采配が勝負どころで生きた。

 14日からは敵地で王者・ソフトバンクと3年連続で日本Sを懸けた戦いが待つ。24年は3連敗。昨季は2連敗から3連勝で逆王手を懸けたが、第6戦で敗れた。「また福岡ね。明日休む暇ないですけど、パパパッと勝ちたいね。盛り上げるためにも」と3度目の正直を狙う。今季の対戦成績は5勝18敗2分け。みずほペイペイでは1勝10敗だが、「シーズン中はカモだったけど、逆あるからね。こればっかしは」と鼻息は荒い。2位以下に10ゲーム差以上をつけた王者にはアドバンテージが2勝。新庄ハムが7戦で5勝が必要となる下克上に挑む。(川上 晴輝)

◆新庄監督に聞く

―伊藤が2度アクシデントも好投

 「伊藤くんが(3回)ファーストベースカバー行った時にちょっと腰を痛めて。(5回の)ピッチャー返しが足で腰が治ったと思う。大体、人間は1個しか痛いとこ分からないから」

―前日から打順を8人変更

 「ポイントは奈良間君と山県君。いい振りしてるし、こういうシリーズっていうのは、大体2人ぐらいキー選手が現れる。で、水野君外して。レイエスもあんまり調子良くないから、打順下げて、結局は打率のいい順すね」

―作戦が成功

 「失敗したらまた至らんことしてってなるんですけど。やかましいわ。そんな失敗してないんすよね。こういう作戦は。僕が目立つから、1回の失敗が150回ぐらいの失敗に思われるんすよね」

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