【Buffaloes Inside】吉田輝星、TJ手術後4年ぶりの先発転向へ。フェニックスLで好投、中6日でもテスト。岸田護監督は「いい球を投げていて楽しみ」

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オリックス・吉田輝星(写真=北野正樹)
オリックス・吉田輝星(写真=北野正樹)

 トミー・ジョン(TJ)手術から1年で復活を果たしたオリックスの吉田輝星投手が、来季の先発転向に向け準備を進めている。「みやざきフェニックスリーグ」の開幕戦で先発起用され、5回、2失点と好投。次回は中6日での登板が予定されている。

 「何がよかったって、先発で5回を投げられたんで。リリーフの時と変わらず三振をちゃんと取れていましたし。MAXで150(キロ)が出ていたんで、そこもよかったと思います」。吉田が声を弾ませた。

 日本ハム時代の2022年6月29日の西武戦(ベルーナD)以来、約4年3か月ぶりの先発マウンドとなった10月7日のソフトバンク戦(SOKKEN)。吉田は5イニングを81球、被安打5、奪三振9、無四球、自責点2で“テスト登板”を終えた。選手ごとにテーマが与えられており、球種の制限もある中では十分、好投といっていいだろう。

 2025年3月にTJ手術を受けた。術後の経過は順調で、春季キャンプ中の紅白戦で実戦復帰。開幕後はファームで調整を続け、4月25日に手術から574日ぶりに1軍復帰するとその日の日本ハム戦(京セラD)で4-2の7回2死満塁に登板。レイエス選手を1球で一邪飛に仕留め勝利に貢献した。

 春季キャンプで宮崎市内の小戸神社に奉納した絵馬に記した「大復活」の通り、見事な復活劇だった。1軍で26試合に登板し、2勝2敗8ホールド、防御率4.22。吉田はこの1年を「復帰できたことはもちろんよかったし、ファーム(16試合)も合わせて40試合以上、投げることができたのでそこは十分に復活できたと言っていいと思います」と振り返る。

 ただ、術後のひじの状態が万全だったとはいえないという。「点を取られたのは4試合だったのですが、複数失点で防御率はよくありませんでした。結構、ひじがきつい時に点を取られるなど、ひじの状態次第でパフォーマンスが変わってしまったのが、今年一番のネックでした」と明かす。

 それでも、来季に向け自信はついた。「三振がめちゃくちゃ増えたのが、けがをする前との大きな違いです。ストレートの空振り率も増えたし、オフにしっかりとやったことが結果に反映されたのだと思います」。奪三振率は2024年の6.64から今季は8.86に大幅にアップした。「火消しの場面ではシュートやスライダー、フォーク、チェンジアップなどを使わなくてはいけないので、自ずと精度が上がってきました。修羅場というか、きつい場面で投げてきたので球種的にレベルアップしているなと感じています」というように、シュートなどオリックスに移籍後に増えた変化球で投球の幅を広げたのが奪三振率アップにつながっているようだ。

 岸田監督は「(フェニックスLで)本当にいい球を投げていましたね。元々、先発はやっていたんで、楽しみだと思っています。どのチームもそうですが、先発は何枚いてもいいんです。うちは一気に手術する投手が増えてしまったので」と吉田の先発挑戦を歓迎していた。次回の登板予定は14日のロッテ戦(都城)。中6日でのマウンドは、来季の先発ローテーション入りに向け試金石となる。

取材・文=北野正樹

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