
◆2026 パーソル クライマックスシリーズ パ・第1ステージ 第1戦 西武3x―2日本ハム=延長10回=(10日・ベルーナドーム)
西武が劇的なサヨナラ勝ちで日本ハムを下し、「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」(CS)の第1ステージ(S)突破に王手をかけた。2―2で延長に突入。延長10回、西口文也監督(54)がキーマンに指名していたアレクサンダー・カナリオ外野手(26)が、左翼席へサヨナラ弾を運んだ。西武は18年から続いていたCSの連敗を9でストップ。日本ハムの新庄剛志監督(54)は、初戦黒星から巻き返した24年CSの再現を誓った。
豪快に振り抜き、豪快にバットを放り投げた。同点の延長10回1死。西武・カナリオが日本ハム・細野の内角143キロスプリットを振り抜いた打球は、獅子党で白く染まった左翼スタンドに吸い込まれた。CS第1S突破に王手をかけるサヨナラ弾。祝福のウォーターシャワーでびしょぬれになったヒーローは「とてもうれしいし、信じられない気持ちでいっぱい」と声を弾ませた。
“予言”が見事に的中した。9日に行われた開幕前日会見。CS第1S突破のキーマンを問われた西口監督は「カナリオ。打ってくれると、チームの雰囲気が乗ってくる」と即答した。寄せられた大きな期待に、「監督の信頼に感謝しているが、チーム全員がキーパーソン」と謙遜した助っ人だったが、4打席凡退の後に見事な一発を披露。指揮官は「その前もキーになるところはあったと思うんですけど…」と笑いながらも、「本当によくなんとか決めたいところで決めてくれて、ほっとしてます」と表情を崩してたたえた。
西武のCSでのサヨナラ勝ちは、2004年第1S第3戦の日本ハム戦で、同点の9回に先頭の和田一浩がサヨナラ本塁打を放って以来、2度目。18年から続いていたチームのCSでの連敗も9で止まり、試合前は「考えないようにしていた」という指揮官も「うれしいです」と表情をほころばせた。
19年以来の最終S進出まであと1勝。11日の同戦に勝つか引き分けで突破が決まる。「勝ち方としては最高なので、明日(11日)の入りが大事になってくる。しっかりと全員で戦っていければいい」と指揮官。シーズン同様一戦必勝の姿勢を貫き、勢いそのままに駆け上がる。(大中 彩未)