
オリックスは5日、阿部翔太投手に対して来季の選手契約を結ばないと通告したことを発表した。「よく球団のために腕を振ってくれたと、ねぎらってもらいました。日本一になれたので、すごくいい経験もできた。一番いい思い出として残っています」と6年間を振り返った。
阿部は山形・酒田南、成美大、日本生命を経て、2020年のドラフト6位でオリックスに入団。プロ2年目の22年に救援として頭角を表した。開幕から19試合連続無失点を記録するなど、44試合で3セーブ22ホールド、防御率0・61でリーグ優勝、日本一に貢献。「1年目はけがで4試合しか投げられず、あの年(22年)は本当に死にもの狂いで腕を振っていた」。翌23年は自己最多の49試合で1セーブ21ホールド、防御率2・70とフル回転し、3連覇の原動力となった。
背番号を20に変更した24年から登板数が17、16と減少。プロ6年目の今季は腕の位置をサイド気味に下げた新フォームに挑戦したが、13試合で防御率10・13と結果を残せなかった。「僕の野球人生でもやったことのない挑戦だったので、すごく苦しいというか、思い通りにならないことがほとんどでしたけど。野球人生にとってすごくプラスになる1年になった」。1軍での登板は、8月16日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)が最後。それでも、ファームで黙々と野球に取り組む姿勢は、若手投手の模範となっていた。
「本当にこの年齢(28歳)でとっていただいて。そこに関しては本当に感謝の気持ちしかない。日本一も経験できたし、いいポジションでも投げさせてもらえたし、すごく幸せな6年間だった」
通算成績は143試合で4勝6敗4セーブ、47ホールド、防御率2・68。今後については「現役続行も含めて未定という形で。家族と相談してやっていきたい」と話した。