オリックスは10月5日、支配下の阿部翔太投手(33)、頓宮裕真捕手(29)と来季の支配下契約、育成の香月一也内野手(30)、芦田丈飛投手(26)、村上喬一朗捕手(25)、寿賀弘都投手(21)と、来季の育成契約を結ばないことを通告したと発表した。足の手術後、リハビリ中の頓宮には育成契約を打診したとみられる。香月は現役を引退し、阿部は現役続行も含めて検討。他の選手は現役続行を希望している。
阿部は成美大、日本生命から2020年ドラフト6位で入団。28歳での入団は“オールドルーキー”として話題を呼び、2年目に44試合に登板、22ホールド、2セーブ、防御率0.61でチームの日本一に貢献した。「本当によく球団のために腕を振ってくれた、とねぎらってもらいました」といい、「日本一になれたことが一番の思い出」と振り返った。
今季はサイドに挑戦し捲土重来を期したが、13試合登板(防御率10.12)にとどまった。「僕の野球人生でもやったことのない挑戦だったので、すごく苦しく思い通りにいかないことがほとんどでしたが、僕の人生や野球人生にとってすごくプラスになる1年でした」と胸を張った。「野球人として日本一を経験できましたし、いいポジションで投げさせてもらい、すごく幸せな6年間でした」とオリックスでのプロ生活に感謝した。
今後は未定。「今、言われたところなので、全然考えられない。現役続行も含めて未定です。家族と相談してやっていきたいと思っています」と話した。
ロッテ、巨人を経てオリックス入りした香月は、「オリックスさんに3年間、お世話になって本当に感謝の気持ちしかありません。『どうもありがとうございました』というのが、正直なところです。支配下で一軍でやりたかったのですが、若い子と一緒にファームですごく楽しい時間を過ごし、自分も成長できた3年間でした」と振り返った。
チーム事情もあり出場機会は限られたが、自分のこと以上に若い選手に声掛けをするなど、ベテラン選手としてチームを支えた側面もあった。「自分も支配下を目指していましたが、頑張っている若い子がスタメンで出ている中で、話を聞いたり自分の伝えられることなどを話したりして、楽しく落ち込まないように頑張ってほしかったという気持ちですね」と明かした。
大阪桐蔭高校の先輩、森友哉捕手と一緒のチームでの生活について「一緒に(同じ)ユニホームを着て、キャンプとかでも一緒にバッティングができて、すごくいい時間でした。1軍で一緒にやりたかったですが、感謝の気持ちしかありません」
今後については「現役はもうやり切りました。ここまでやらせてもらったんで。自分自身も野球でいい経験をさせてもらったので、それを今後につなげていきたい」と、現役引退を断言し未定としながらも野球に関わる仕事を希望していた。
取材・文=北野正樹