【ロッテ】退団の中村将吾の心の火は消えていない「まだまだやれる」 球団は功労者にポスト用意も退路を断って現役続行を決断

スポーツ報知

中村奨吾

 ロッテは30日、中村将吾内野手(34)の退団を発表した。4年契約最終年の今季は1軍出場がなく、来季の構想外を告げられた。「こういう世界なので結果が出ないと戦力外になるというのは今までの先輩を見ていて分かっていましたが、自分的にはまだまだやれると思っている」とNPBを第一希望に現役続行を宣言。トライアウトの受験については未定とした。

 2014年に早大からドラフト1位で入団。18年に就任した井口資仁監督(現侍ジャパン監督)に三塁から二塁にコンバートされ素質が開花した。広い守備範囲でゴールデングラブ賞を獲得し、打率も2割8分4厘、8本塁打、走っては39盗塁をマークするなどブレイク。この年から4年連続で全試合出場も果たし、三拍子そろったプレーヤーとしてチームに欠かせない存在となった。

 21年からは3年間、主将を務めるなどリーダーシップも発揮。先輩、後輩問わず誰からも慕われた。控えめな性格だが、芯の強い人間で野球にも真摯(しんし)に向き合ってきた。1軍出場がなかった今季もファームで一塁の守備練習に励むなど、「挑戦」を続けた。少しでも1軍の戦力になれる可能性がある場所を探しながら汗を流してきた。昨年9月に腰部鏡視下手術を受けたが、患部は既に回復しており「去年に比べると今年は動けていたという実感はある」と自信をみなぎらせた。

 球団は功労者に対してポストを用意したが、中村は首を横に振った。「球団には感謝しかない」とお礼を口にしつつ「まだできる」と腹をくくり新天地を模索する道を選んだ。

 「またグラウンドで元気にプレーをしている姿をお見せ出来るように頑張ります。12年間、本当にありがとうございました」とファンへ“最後のメッセージ”を残した背番号8。愛着あるピンストライプのユニホームにも別れを告げ次の舞台へと歩み始める。(長井 毅)

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