斎藤佑樹氏が栗山英樹氏から学んだこと 野球殿堂入りを祝福…サプライズ開幕投手「お前の力が必要なんだ」

スポーツ報知

2026.1.15(木) 18:30

2012年、キャッチボールする日本ハム・斎藤佑樹を後方から見つめる栗山英樹監督

 元日本ハム投手の斎藤佑樹氏(37)が15日、恩師にあたる日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO=64)の野球殿堂入りへ、祝福のメッセージを寄せた。(構成・加藤 弘士)

 2012年、日本ハムの監督に就任した栗山氏は、大きな賭けに出た。エース・ダルビッシュ有がメジャーへ旅立つ中、ルーキーイヤーの前年に6勝だった斎藤氏を開幕投手に抜てきしたのだ。

 「開幕前、ヤクルトとのオープン戦で神宮球場の監督室に呼ばれ、『誰か起爆剤になる人間がいないと、このチームは優勝できない。それが佑樹だと俺は思っている。お前の力が必要なんだ』と話していただきました。グッときましたね。手紙には『2012年、開幕投手、斎藤佑樹。ともに戦おう。栗山英樹』と書かれていて…涙が出てきました。自然と『栗山監督を胴上げしたい。チームのために頑張ろう』と思ったことを、今でもよく覚えています」

 斎藤氏は西武との開幕戦(札幌D)で1失点完投勝利。リーグVに貢献したが、その後は右肩のけがに苦しみ、2軍で過酷なリハビリの日々が続いた。光の見えない中、栗山監督の言葉に心を打たれた。

 『けがしている時、どういう姿勢を世の中に見せるかが、将来の佑樹にとって大事なんだ』と。栗山監督のその言葉がなかったら、僕もどこかで自暴自棄になっていたし、惰性でやっていた瞬間があったかもしれません。でも『トレーナーさんや後輩たちが見ているんだぞ、姿勢を見せていかないとダメだぞ』という言葉を頂いたからこそ、ガムシャラに前を向いて頑張れたと思っています」

 斎藤氏は現在、北海道・長沼町で「斎藤佑樹野球場プロジェクト」を発足。子供たちのための野球場「はらっぱスタジアム」を開設し、野球振興にも力を注ぐ。そこには、北海道栗山町に少年野球場「栗の木ファーム」を作った栗山氏の影響があるという。

 「そもそも『野球場って作れるんだ』と教えてくれたのは栗山監督です。栗の木ファームにお邪魔したとき、栗山監督がおっしゃっていたのは『野球選手やOBが野球場を作って、それが1000人いたら、子供たちが野球をできる場所が1000か所できるんだ。それを俺はやりたいんだよ』ということ。かっこいいなって、その言葉に感銘を受けたんです。でもやってみて、1つ作るのって本当に大変なことだと分かりました」

 恩師から学んだ一番大切なことは、何だろうか。

 「能力や技術は当然大事だし、努力はみんなすると思うんです。そんな中で、栗山監督から教えていただいたのは『人が大切』ということ。野球界、いや社会は全て『人のつながり』で存在している。現役時代も『佑樹がよくなるだけじゃなくて、周りの人が幸せにならないとダメなんだ』と伝えてくれました。家族のため、ファンのために頑張ることで、自分のために頑張る時以上の力がみなぎることがあります。野球人には世の中をよくする使命があるんだと、胸に刻んでいます」

 さらなる活躍へ、栗山氏にエールを送った。

 「栗山さんは野球界へ数々の貢献をされてきたと思うんですけど、ここからが栗山さんの本当のお仕事だと、生意気ながら思っています。未来の野球界のために、栗山さんが筆頭に立っていけば、動くことはたくさんある。『栗山さんが言うのなら』と動く人々は、僕も含めてたくさんいると思います。日本の野球界がもっともっと発展するように、栗山さんの活動を僕もお手伝いしていきたいと思っています。殿堂入り、心からおめでとうございます!」

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