
◆パ・リーグ ソフトバンク0―1オリックス(23日・みずほペイペイドーム)
オリックス・田嶋が第1球からフルスロットルで、過去2年を超える7勝目をつかんだ。「何も考えていなかった。思い切り腕を振ることだけ。初回から120%」と、6回4安打無失点。初回先頭の谷川原に初球を二塁打にされたが、後続を断つと、2回も無死一、三塁を切り抜けて波に乗った。
6回途中2失点で2か月ぶりの白星を手にした16日のロッテ戦(京セラD)と同様に、初回から全力。「途中でいろいろと考えそうになるところで、思い切り腕を振るというところに切り替えられた」とテーマを貫いた。84球の交代も「体も、1―0で精神的な疲労も大きかった」と納得。シーズン終盤でたどり着いたスタイルに「引き出しの一つとしていい経験」と、うなずいた。
チームは8連敗していたソフトバンクに4連勝と意地を見せたが、田嶋も昨年7月9日以来のタカからの白星。このカードの6連敗を止め「久々に勝ったな。素直にうれしい」と笑顔を見せた。4日の対戦で6回6失点と打ち込まれて2軍調整となったが、再昇格後は2戦2勝。投手の余力が重要なAクラス争いの最終盤に、経験豊富な左腕の好調は大きい。(安藤 理)
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