スポーツ業界における選手や監督以外の“はたらく”に焦点を当てたコンテンツ、doda PRESENTS:パ・リーグ球団 仕事図鑑 2025」(以下、仕事図鑑)がウェブとタブロイド誌でリリースされた。球団の多様な職種を可視化し、球団で活躍する社員のインタビューや、パ・リーグ球団に関する求人情報などのコンテンツを通して、球団ではたらくことの魅力を伝えている。スタジアムのイラストの表紙が印象的なタブロイド誌は、5月25日の楽天モバイルパーク宮城での配布を皮切りに、今後「パーソルDAY」にて配布予定だ。
今回は、この仕事図鑑の制作を担ったパーソルキャリア株式会社の時岡あいさんとS SAUCEの鎌田慎也さんに話を聞いた。
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さまざまな角度から野球の面白さや仕事の多面性を紹介したい
――鎌田さんが、「パ・リーグ球団仕事図鑑」を企画されたのはどういったきっかけでしょうか?
鎌田:パーソルキャリアさんとは数年前からお付き合いがあり、ミッションをどうやってプランドや事業に落とし込んでいくか、ブランディング全般についてお手伝いさせてもらっています。そのなかで、パ・リーグの協賛についても、2023年より一緒に考えていくようになりました。

――時岡さんは、鎌田さんとお仕事をされていていかがでしょうか。
時岡:鎌田さんは、パーソルキャリア全体のブランディングに携わっていただき、仕事図鑑に関してもクリエイティブ監修だけでなく企画の部分から関わっていただいていますが、単にコンテンツを作るだけでなく、“思い”の部分から並走していただいているので、非常に頼りがいがある方です。お互い共通の認識があったうえで一緒にクリエイティブを作っています。
――時岡さんはどのようなキャリアを辿ってきたのですか?
時岡:私は2022年に中途採用でパーソルキャリアに入社しました。前職以前も人材サービス業界に携わっています。人材紹介、人材派遣といった転職事業やBPOサービスの提供からスタートして、営業企画、事業企画の部門に異動しました。もともとクライアントの課題にコミットしたいという気持ちが強く、新規事業の企画・開発にも携わらせていただきました。
パーソルキャリアへは広報で入社しましたが、現在はブランディングがメインになっています。もともと外部の企業さんと一緒に何か新しいものを作るという仕事が多かったので、今もパシフィックリーグマーケティングや球団の皆さんと一緒にお仕事しているのも、経験が生きているのかなと思います。

――今、手元にあるタブロイド誌は、5月25日に楽天モバイルパーク宮城で開催された「パーソルDAY」にて配布されたものです。まずは、ウェブでのコンテンツ公開だけでなくタブロイド誌も作った理由を教えてください。
時岡:パーソルがタイトルパートナーを務める「パーソルDAY」の際に球場内で何らかの配布ができるので、野球場で試合前に座っている時間に読めるものがあったらいいなと。また、他社の配布物と差別化したいという思いもありました。野球にあまり興味がない方もコアなファンの方も含めて、さまざまな角度から野球の面白さや仕事の多面性を紹介したいと考えました。
――表紙も中面もパ6球団でそれぞれ異なりますが、この数のコンテンツを作るのは大変だったのではないですか?
鎌田:コアファンのことを考えると、自分が応援する球団に関することが書かれたページが6分の1しかないよりも全ページであるほうが喜んでいただけると思いました。各球場で配れることを前提に、6球団それぞれのバージョンを作ることは自然な選択でしたね。ただやはりコンテンツ数も多く、大変ではありました。手間のかかる制作ということは、手間のかかる確認作業でもあるので。ただ、「パ・リーグ球団仕事図鑑」は2024年から制作していて2年目ということで、球団の方々も初年度よりさらに協力してくださっている肌感覚がありました。それは当然、球団にとってもメリットがあるコンテンツだと認識していただいたからでしょう。それを実感できたのは嬉しかったです。

イラスト界の巨匠・松下進さんを起用
――昨年と比べて、今年のタブロイドはどのように変わりましたか?
時岡:内容としては、さらに球団の仕事を多様に多面的に見せたいという思いがあり、より広く深く紹介できていると思います。昨年は各球団職員を3名ずつ紹介しましたが、今回は転職で中途入社された方だけでなく新卒で入られた方を含め、インタビューだけでなく対談形式で球団に入社された経緯や現在担当されているお仕事について紹介させていただきました。それぞれのキャリアの多様性を見せたいという狙いがありましたね。
鎌田:クリエイティブ面では、表紙のデザインも変わり、昨年は人が入っていないスタジアムのイラストでしたが、今年は観客が入って試合が始まるような雰囲気を表現しています。
――なんといってもキービジュアルと、タブロイド裏表紙の松下進さんのイラストが印象的です。
鎌田:制作の打ち合わせ時点で、今年は球団社員を描くのに松下さんみたいなイラストを起用したいよねと言っていたのですが。
時岡:オリックス・ブルーウェーブのマスコット「ネッピー」生みの親で、プロ野球界とも関わりの深い方ですしね。
鎌田:でもさすがにお忙しそうなので難しいのではと思いつつ、ダメもとで連絡してみたところ、野球がお好きだというのと企画内容に共感してくださり、引き受けていただきました。

――取材で印象に残ったエピソードはありますか?
時岡:人材の仕事を20年以上やっているので、皆さんのキャリアの話を聞くのがとても好きなのですが、今回の取材は本当に楽しかったです。「転職“同期”対談」と題して、2023年から2024年に入社した方の対談企画を行ったのですが、そのなかでも千葉ロッテの佐口創一さんと榎本花菜子さんの対談が印象的でした。実は、昨年の「パ・リーグ球団仕事図鑑」を見て実際に転職された佐口さんと、パーソルキャリアが提供する転職サービス「doda」の求人を見て入社された榎本さんの対談だったのです。「パ・リーグ球団仕事図鑑」と「doda」が球団の採用活動に貢献することができたこと、入社した方が活躍して翌年の「パ・リーグ球団仕事図鑑」にまた新たな方が登場するというサイクルができたことが、とても嬉しかったです。
鎌田:私が印象に残っているのは、ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの我孫子遼さんと台湾出身の張 子謙(ウェスリー)さんの対談です。ウェスリーさんはサッカーチームを自分の国に持ちたいというアンビションがあり、ファイターズや日本のプロ野球を一度経験してみたいと戦略的に考えて転職された方ですが、入社後、周囲も新しいインスピレーションを得ることができ、刺激されると思うんです。
時岡:社内でいい化学反応が起きそうですよね。
鎌田:これぞ“多様なキャリア”を表している対談だと思いました。
――パーソルキャリアさんが仕事図鑑を発行する意義、世の中に与えたかったインパクトはどのようなものですか?
時岡:弊社は「多様なキャリアを一緒つくる」という2026年に向けた中期経営指針があり、それをタイトルパートナーとしてパ・リーグと一緒に届けたいという思いがあります。選手や監督以外のパ・リーグでの働き方にフォーカスし、野球業界を支えるさまざまな仕事があることを伝えることで、視野を広く持ち、さまざまな形で野球に関われる可能性があることを知っていただきたいです。パーソルキャリアは、ひとりひとりが自分のキャリアを自分の意志で選択する「キャリアオーナーシップ」を育む社会を実現したいという考えがあり、その選択肢をパ・リーグに関わるすべてのはたらく人たちに届けたいという意図があります。

――最後に、「パーソルDAY」で仕事図鑑のタブロイドを受け取った方々へのメッセージをお願いします。
時岡:今は選択肢が増えていて、収入や条件、働き方以外に、自分の夢ややりがい、社会への貢献度を優先して仕事を探す方が増えています。そして、それが家族やパートナーの理解も得やすい時代になり、自分で選択してチャレンジできる環境が整いつつあるのではないかと思います。それをパーソルキャリアとしてサポートしていきたいですし、仕事図鑑というコンテンツでその可能性を感じてもらえると嬉しいです。
鎌田: 球団職員のみなさんは、1年で143試合、ホームで72試合が行われているなかで働くわけですが、こんなにハラハラしながら仕事する環境はないのではないでしょうか。だから本当に野球好きだったらすごくいい職場だと思います。それに加え、パ・リーグに新しい血、新しい経験が入ってくるのも非常に良いことだと思っています。組織も球団も場所も、結局人がつくっていますから。そこで働く人が変わったら、いろんなことが変わっていきます。各球団観客動員数も増え、事業も拡大している今、さまざまなことにチャレンジできるチャンスだと思います。このタブロイドを手にしたことで、パ・リーグへの転職に興味を持つ方が増えればいいですね。
information
以下日程の6試合を、パーソルグループの冠協賛試合「パーソルDAY」として開催し、「doda PRESENTS:パ・リーグ球団 仕事図鑑 2025」の各球団バージョンのタブロイドを限定で配布します。
開場時間より配布。なくなり次第、配布を終了します。
東北楽天:5月25日(日) vs 北海道日本ハム※配布終了
千葉ロッテ:6月15日(日)vs 東京ヤクルト※配布終了
北海道日本ハム:7月6日(日) vs 東北楽天
埼玉西武:8月3日(日) vs 千葉ロッテ
オリックス:9月7日(日)vs 北海道日本ハム
福岡ソフトバンク:9月23日(火・祝) vs オリックス
Web:doda PRESENTS:パ・リーグ球団 仕事図鑑 2025」
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