「涌井と石川さんとは投げ合いたい気持ちはすごく強い」楽天・岸、“省エネ”7回0封75球で交流戦4位タイ26勝

スポーツ報知

2025.6.20(金) 06:15

7回無失点の好投で交流戦通算26勝目を挙げた岸

◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ヤクルト1―3楽天(19日・神宮)

 冷静沈着だった。強烈なライナーをつかんだ楽天・岸は素早く一塁に送球し、併殺を完成させた。3―0の7回1死一塁で武岡を投直に仕留め「狙ってないのでたまたまです。ラッキーでした」と、白い歯を見せた。7回4安打無失点で4勝目をマーク。交流戦は通算26勝目となり、杉内俊哉(ソフトバンク、巨人)に並んで歴代4位に浮上した。

 他球場に比べて狭い神宮でも普段通りのスタイルを貫いた。「どこも一緒です。広くても狭くても。そういうのを意識すると打たれちゃう人なので」と特別な意識はない。140キロ台中盤の直球とチェンジアップを低めに丁寧に投げ込み、打たせて取った。75球の“省エネ”で完封も視野に入ったが、蒸し暑さによる疲労も考慮されて救援に託した。

 交流戦最多勝利はヤクルト・石川が持つ29勝。18日には中日・涌井が同2位となる28勝目を挙げた。来季以降のライバル2人との争いに向けて岸は「投げるのであれば勝ちたい。涌井と石川さんとは投げ合いたい気持ちはすごく強い。楽しみの一つとしてこの先も頑張っていきたい」と闘争心をむき出しにした。

 前回登板の12日の中日戦からチームは引き分けを挟んで6連勝で交流戦連覇の可能性を残した。“働き盛り”の40歳が中心にいる。(長井 毅)

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