
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人1―4日本ハム(17日・東京ドーム)
日本ハムの達孝太投手(21)がオレンジに染まった東京DのG党を沈黙させた。7回1死一、二塁、三塚から見逃し三振を奪うと小さくうなずいた。ここで交代を告げられたが、6回2/34安打1失点で今季4勝目。球団の生え抜き投手では13~14年、あの大谷翔平以来となるデビュー5連勝を達成した。全て先発での白星は、大谷に次ぐ2人目の快挙。「そこに関しては思うことはない。そんな(偉大な)方と一緒にしないでください」と今や世界一といわれる球団の大先輩との比較に恐縮しながらも笑顔を浮かべた。
ピカイチの潜在能力を示した。身長194センチから最速は152キロ。落差の大きいフォークと組み合わせ7奪三振を記録した。「コントロールも球質もまとまりが出ている」と昨季からの成長にうなずいた。バッテリーを組んだ伏見が「落ち着いている。ピンチの時にはギアを上げられるいいピッチャー」と言えば、新庄監督も「安定感がある」と21歳のマウンドさばきを絶賛した。
チームは3連勝で貯金を今季最多の12に伸ばした。交流戦も8勝5敗で2位タイ。大谷級のロマンあふれる右腕の快投から、新庄ハムが初の交流戦優勝へラストスパートをかける。(川上 晴輝)
◆記録メモ 達(日)が巨人戦で6回2/3を4安打1失点で今季4勝目。これで22年のデビューから5連勝。球団の生え抜きがデビューから5連勝は13、14年の大谷翔平以来8人目。5勝全てが先発も球団では大谷翔平以来で、2人目。ただし大谷は5連勝の間にリリーフで勝ち負けのつかない試合があるため、5連勝するまで全て先発で登板したのは達が球団初。
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