
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 日本ハム5―0広島(14日・エスコン)
日本ハムは14日、広島戦(エスコン)に5―0と快勝。再び貯金を最多の10とした。左内腹斜筋肉離れから復帰後、2戦連続でのスタメン出場となった野村佑希内野手(24)は、2回の第1打席に復帰1号となる先制の左越え7号ソロ。7回には中越え適時三塁打を放ち、4打数2安打2打点と結果を残した。13日の復帰戦でも安打をマークしており、約1か月の離脱期間を挟んでも開幕からの好調をキープ。主軸としての期待は高まるばかりだ。
タイミングを意識して、野村は力感なくバットを振り切った。高く上がった打球は、左翼2階席前面に直撃しグラウンドに跳ね返る。2回先頭、広島先発・床田の135キロカットボールを捉える先制の左越え7号ソロ。復帰1号に「真っすぐへの対応が悪かったので、少し早めにタイミングを合わせたことがいい結果につながりました」。ベンチでは新庄監督が両手人さし指を交差し、小さな×をつくってお出迎え。「やるだろうなと思った」と笑った。
ちょうど1か月の離脱だった。5月14日のオリックス戦(エスコン)で左脇腹を痛め、13日の広島戦(エスコン)で1軍復帰。ファームでは5試合、14打数7安打の打率5割で再昇格にゴーサインが出た。当初、新庄監督が設定した昇格ラインは12安打。しかし、実際に映像を見て「振りがいい」と前倒しでの昇格だった。「リハビリでしっかり状態を上げてから上がって来れてるので、変に緊張したりはなかった」と自信を持っての1軍再昇格だった。
オープン戦からの取り組みが、1か月の空白を上回った。「オープン戦から、その日その日の一番いい打ち方をと、修正を繰り返しながらやってきてのあの形だった」と好調だった離脱前を振り返った。バットを振れない期間も、ブルペンに立ち、動き以外の部分で試合勘を失わないように意識。ゲーム復帰すると患部も結果も意識せず、打席ごとに修正をかけることを積み重ねてきた。「普通の状態で粘れてる分、しっかり結果が残せてるかなと思います」。7回にも中堅フェンス最上部を直撃する適時三塁打。好調のまま戦列に復帰した。
チームも計3発で難敵・床田を攻略。快勝で貯金を再び10に戻した。復帰後2戦は、開幕からの定位置とは違う打順で出場しているが「打っていった上で結果的に4番で終われたら一番いい形だなと思いますけど、任された場所で結果を残せれば」と野村。試行錯誤を繰り返してきた打線に、頼れる“主軸”が帰ってきた。(山口 泰史)
〇…郡司は初コンビだった先発・細野を好リードしプロ初勝利をアシスト。バットでも4回に左越え4号ソロを放ち援護した。スコアラーから細野の“取扱説明書”を渡されたことを明かし「(トリセツがあるのは)彼だけです。彼はこだわりがあるピッチャーなので。(新コンビで)新しい風を吹かせられたらいいかなと思っていた」。
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