
◆パ・リーグ オリックス2X―1ロッテ(20日・京セラドーム大阪)
オリックスのサヨナラ男が、最高の笑顔でウォーターシャワーに飛び込んだ。同点の9回無死、若月がカウント1―0から菊地の直球を捉え、ライナーで左翼の5階席に突き刺した。「興奮しましたね。先頭で何とか出塁して、上位につながる打撃をしようと心掛けた結果」。今季3号の特大ソロは、開幕42試合目で早くも球団タイ記録のシーズン3度目のサヨナラ打となった。
3、4月は計3度の勝利打点で貢献。だが、この日の試合前時点で5月は打率1割9分と苦しみ、直近は福永に先発マスクを譲る機会も増えた。「もう一回、原点に返ろう」。試行錯誤を重ねるなかで、この日の試合前に前向きな言葉をかけてくれたのが川島打撃コーチ。「本当に打撃コーチや、いろんな人が見てくれた」。感謝を胸に、すぐに結果で恩返しをしてみせた。
今季は4打席目に、14打数5安打2本塁打、打席別最高打率の3割5分7厘をマーク。岸田監督は「終盤になればなるほど、怖い打者に変わっていくところが頼もしい」と勝負強さに目を細める。チームは昨年から続くロッテ戦の連勝を23年以来の6に伸ばし、貯金を再び3とした。「嫌らしい打者になりたい」。不敵に笑う背番号2が攻守でV奪回へ、かじを取る。(南部 俊太)
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