◆パ・リーグ 楽天４―０ロッテ（１４日・楽天モバイル）
大記録達成へ楽天・浅村がラストスパートだ。３安打の固め打ちで通算２０００安打まで残りは３本。「今日みたいにぽんぽん出ることもあれば、前みたいに三十何打席出ない時もある。一本ずつの積み重ねというのを今年は特に感じている」と淡々と語った。
５試合続けて７番で出場。２回１死一塁の第１打席は種市の外角直球を右前にはじき返し、続く小深田の先制打をお膳立てすると、４回先頭では直球を引っ張って左翼線二塁打。５回無死二、三塁では広畑の変化球を、右前適時打。ペースが鈍っていたカウントダウンを一気に進めた。
４月２７日のソフトバンク戦（楽天モバイル）で大記録まで残り９本としてから、自己ワーストの３５打席連続無安打と急ブレーキ。９日の日本ハム戦（エスコン）で３６打席ぶりの安打を放ってトンネルを抜け「気持ち的にだいぶ楽になった」。重圧から解放されると、この日は今季３度目の猛打賞。一気にＶ字回復を果たした。
一方、７回１死から見逃し三振に倒れ、通算１５００三振。３４歳６か月での到達は元西武、巨人の清原和博の３３歳９か月に次ぐ年少２位となった。今季、通算３００発も達成した大砲は「試合と打席を与えてもらっている結果。仕方ない」。主砲の役目を果たしてきたからこその“勲章”だ。
１５日は東京ドームに舞台を移してのロッテ戦。プロ１７年目は「２０００本で終わりじゃない。本当に一本ずつ、一本でも多く打てるようにしたい」。平成生まれ初の快挙達成は、もう目の前だ。（有吉 広紀）
▼Ｅ浅村１５００三振 楽天・浅村栄斗内野手（３４）は１４日、ロッテ１０回戦（楽天モバイル）の７回に沢田から三振を喫し、通算１５００三振となった。プロ野球１５人目。年少１５００三振は、〈１〉清原和博（巨）３３歳９か月〈２〉浅村栄斗（楽）３４歳６か月〈３〉中村剛也（西）３４歳７か月、浅村が２番目の年少になる。
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