
◆パ・リーグ オリックス9―5日本ハム(14日・エスコンフィールド)
日本ハムは14日、オリックス戦(エスコン)で5―9と逆転負けを喫し、連勝は5で止まった。フランミル・レイエス外野手(29)は7回、一時勝ち越しとなる左越え8号2ラン。5回には2死満塁から同点の中前2点適時打を放ち、3打数2安打4打点、2四球と躍動した。今季の打点を24に伸ばし、リーグトップに浮上。連勝は止まったが首位を走るチームを、助っ人砲が支えていく。
打った瞬間、バットを持ったレイエスはゆっくりと歩き始めた。打球が左翼2階席のフェンスを直撃すると、右拳で左胸をたたき圧倒的パワーを誇示する。同点で迎えた7回2死二塁、オリックスの2番手・古田島の147キロを捉えた。勝ち越しの左越え8号2ラン。お決まりのドラミングで、笑顔をはじけさせた。
同点もレイエスの一打だった。2点を追う5回2死満塁、先発・宮城からしぶとく中前に運ぶ同点2点適時打。「四球でもホームランでも、どんな形でも、チームのためになるバッティングをしようと思いました」。フォアザチームの精神で打点を24に伸ばし、リーグトップに浮上した。
気持ちの切り替えも、結果につながっている。13日のオリックス戦(エスコン)で4打数4三振。それでもチームが勝ったことで、「俺はきょうオフだったんだ」と笑顔で球場を後にした。試合前はフリー打撃を行わず独自調整。まるで別人のように奮闘した。
新庄監督も「何がいいかって、ボール球を振ってない。甘いところだけ待って捉えることができてるので、続けていってほしい。完璧です。昨日4三振したのにね(笑)」と絶賛。激しい首位争いを演じるチームを、自慢のバットで救っていく。(山口 泰史)
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